[7.28 J1第15節 F東京1-1磐田 国立]
　ジュビロ磐田は、前半途中からF東京を押し込み、シュートも倍以上の15本(F東京は7本)を放ちながら、決定力不足・・・。4試合連続で白星を逃した。
　F東京は、磐田が2点先行した前節の鹿島戦を分析し、「磐田は今、NO・1のチーム」と判断。慎重に試合を運んだことで、磐田のリズムで試合が進んだ。しかし前半14分、前田遼一がクロスからのヘディングシュートを決められず、後半もジウシーニョ、成岡翔が好機でシュートを放つも、決めることができなかった。後半6分のオウンゴールでなんとか引き分けにもちこんだ。
　柳下正明監督は「この内容で勝点3が取れなくて残念。東京のGKもいいプレーをして何本か防いでいたのもある。逆に言えば、GKのいない枠の中にシュートを飛ばすということ。練習するしかない」と嘆いた。
　とはいえ、選手は落ち込んでいない。MF西紀寛は「チャンスは作れてるんで、何かを変えるということはしなくていいと思う。このまま続けて、決定力を上げていきたい」とチームの攻撃の構築には自信を示した。
　あとはいつ“確変”するのかを待つのみか。前線には西のほか前田、ジウシーニョなどタレントは揃う。リズムに乗るよう、一つきっかけが欲しいところだ。
(取材・文　近藤安弘)