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10人の清水、競り負けて首位陥落

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[8.14 J1第18節 清水1-2横浜FM アウスタ]

 清水エスパルスが5月8日以来、約3ヵ月ぶりの敗戦で首位から陥落した。

 6戦連続不敗で迎えた横浜FM戦は首位決戦を制した鹿島戦と同じ先発メンバー。前半2分に先制ゴールを奪われたが、好調なチームは30分、左サイドでCKのこぼれ球を拾ったFW藤本淳吾の絶妙なクロスをニアサイドでフリーだった日本代表FW岡崎慎司が難なく頭で合わせて同点に追いつく。慌てることなく試合を振り出しに戻した清水はその後試合の流れを引き寄せ、前半終了間際にはMF小野伸二が右足ミドル。後半開始直後には小野のヒールパスからMF兵働昭弘が強烈な左足シュートを放った。

 だが後半8分に横浜FM中村俊輔にFK弾を叩き込まれると、19分にはセットプレーで前線へ上がっていたDF岩下敬輔が失ったボールを取り返すために横浜FM・DF波戸康広へ繰り出したタックルが、西村雄一主審に危険なプレーと判断されて一発レッド。10人での戦いを強いられた清水は27分に藤本の左CKからCB平岡康裕が放ったヘディングシュートがゴールライン上のFW長谷川アーリアジャスールにクリアされ、37分に途中出場のFW永井雄一郎のバックヘッドで抜け出した岡崎がシュートを打ち切れないなどあと一歩のところで得点できなかった。

 1-2で敗れた清水は2位・名古屋にかわされ2位後退。清水によると、長谷川健太監督は「試合内容的には悪いゲームではなかったと思うが、もう少しだけ冷静さが足りなかったのかなと思う。満員のサポーターが詰めかけてくれた中、その期待に応えられなかったのは非常に残念だし、この試合に負けたということも非常に悔しい」と、敗戦の無念を口にしていた。

(文 吉田太郎)

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