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浦和、連敗止めるも阿部が原因不明の疲労感を訴え途中交代

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[8.17 J1第19節 浦和1-1仙台 埼玉]

 かろうじて連敗を止めた浦和レッズにさらなる不安材料が持ち上がった。MF阿部勇樹が原因不明の疲労感を訴え、後半34分に交代。試合後の記者会見でフォルカー・フィンケ監督が「ハーフタイムに本人からドクターに『下半身に力が入らない』と伝えてきた」と明かした。

 「こんなことはなかなかない。彼はファイターだし、自分から代えてほしいと言うタイプではない。彼が自分から言ってきたということは本当に疲れていたんだと思う」と心配そうに話した。

 前半からどこかプレーに精彩を欠いていたのは確かだった。運動量が少なく、ボールを失っても攻守の切り替えが遅く、前線に残っているシーンが目立った。いつもの阿部なら考えられない姿。「走っていても走ってんのかなという感じで、フワフワ感があった。うまく体が反応しないというか、今までこういうのはなかったので、なんか体が狂ってるのかな」と表情も浮かない。

 連日の猛暑という過酷な環境の中、中2日の連戦で疲労が抜け切っていないのかもしれない。南アフリカW杯の激闘を戦ってきた影響もあるだろう。神戸のFW大久保嘉人も体調不良を訴え、病院で血液検査を受けるなどW杯戦士に異常が目立つ。

 試合は0-1の後半38分にオウンゴールで追い付き、ホームで公式戦5試合ぶりとなる得点を挙げるとともに、リーグ戦連敗を3で止めた。「とりあえず追い付いてよかった。勝てれば一番いいけど、勝ち点1でも取れたのはよかった」と振り返った阿部だが、もしも離脱となれば、チームとしてはあまりにも痛い代償になる。

<写真>途中交代となった浦和MF阿部(6番)
(取材・文 西山紘平)

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