[8.18 J1第19節 川崎F4-0名古屋 等々力]

　川崎フロンターレがここまで10戦連続で負けなしと相性の良かった首位・名古屋を4-0で下し、勝ち点差を3に詰めた。立役者はMFヴィトール・ジュニオールだ。前半36分、MF田坂祐介のスルーパスに抜け出して先制点を決めると、1-0の後半19分にはFW黒津勝の折り返しに右足を合わせて2ゴール目をゲット。好調・名古屋の勢いを止めた。

　「いまの気持ちは正直、幸せです。2戦連発??荵邱腑粥璽襪任④討Δ譴靴い韻鼻△修譴茲蠅眤膸・覆里魯繊璽爐・,弔海函・海譴・蕕眈〕・鯊海韻討い④燭ぁ悳n

　助っ人MFは白い歯を見せた。前節の広島戦に続く2試合連続ゴールを奪った。この日はそれだけでなく、左MFとして持ち味のドリブルで何度もチャンスを作った。守備面でも奮闘。まさに助っ人らしい働きをみせた。

　「去年は怪我ばかりで、サッカー選手として難しい時期を過ごした。1年通してなかなかプレーできなかったが、やれるように努力して、今年はうまくいっている。みんなのおかげです」と助っ人MFが明かしたように、2009年シーズンは相次ぐ怪我でリーグ戦13試合3得点に終わった。今年も序盤は出遅れたが、完全復活。今や欠かせない存在だ。

　リーグ戦7得点でチーム得点王のレナチーニョが、起用法に不満を示して練習をボイコットしている。そんな中でV・ジュニオールの活躍は大きい。事実、レナチーニョ欠場の3試合(うち2試合がベンチ外)で2戦連発の3得点と大暴れしている。

　「レナのことで特に言うことはないよ。早くいい状況になって(戦列に)戻ってきてほしいね。チームに重要な選手で、戻ってきてくれたら、活躍してくれることは間違いないんだから。一緒に優勝したい?　彼もそう思っているいるだろうね」

　ヴィトール・ジュニオールは“レナチーニョ問題”の早期解決を望んだ。とはいえ、不在の間は自らがチームを引っ張るつもりでいる。言葉に自覚が表れている。「自分としては勝つためにプレーする。この日本で勝利できるように努力を続けたい」。まさに“助っ人”らしい発言。名前の頭文字の通り“Vの使者”になるつもりだ。

<写真>この日2得点の活躍を見せた川崎FのMFヴィトール・ジュニオール

(取材・文　近藤安弘)