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“MFW”山瀬が横浜FMを乗せる1発

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[8.29 J1第21節 横浜FM3-0新潟 日産ス]
 3-0快勝の口火を切ったのは山瀬功治の一発だった。後半2分、中盤で中村俊輔に預けてゴール前に猛突進。「DFラインがそろってなかったので、走ればシュンさんからパスがくると思った」という背番号10は、きれいにDFラインの間を割ったスルーパスに左足を合わせて、先制ゴールを決めた。
 今季、中盤ではなく「FW」として起用されている。もともとはトップ下で、パス・アンド・ゴーが得意な選手。生粋のFWのように相手を背にするプレーは得意ではないが、試行錯誤しながら“大役”をこなしている。
 「もう少し、中盤に加わりながらやりたいけど、そうするとバランスがくれる。イメージは外国人FWによくあるように、前にいても、一度下がって受けて仕掛けたり、そこからもう一度、前に行くような形」と山瀬。FWとしては「まだまだ」と反省ばかりを口にするが、山瀬は運動量が豊富で裏へ抜けるスピードもあるため、欠かせないピースとなった。
 「イメージは“MFW”? 難しいとは思うけど、FWの役割もこなしながら、ビルドップにも参加できれば。うまく折り合いをつけてやることが大事だと思う」
 この日、FW渡邉千真がベンチ外となったように、木村和司監督はFWの選定に苦労している。そんな中“MFW”の山瀬が「パスもシュートも」の理想をやり遂げ、指揮官の悩みを解消させる。
<写真>横浜FM・MF山瀬
(取材・文 近藤安弘)

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