beacon

浦和は今季2度目の3連敗でACL出場権獲得は絶望的に

このエントリーをはてなブックマークに追加
[11.7 J1第29節 広島2-1浦和 広島ビ]

 10位浦和レッズは広島に1-2で敗れ、今季2度目の3連敗を喫した。3位G大阪との勝ち点差は8から9に開き、ACL出場権獲得は絶望的となった。

 先手を奪ったのは浦和だった。前半31分、高い位置でプレッシャーをかけたMF細貝萌がボールを奪い、パスを受けたFWエジミウソンが右サイドからPA内へ切れ込み、右足で豪快に先制点を決めた。

 ところが、1点リードで折り返した後半6分、FW李忠成に同点弾を決められ、ゲームを振り出しに戻される。すると、同16分、PA内で仕掛けたFWサヌが倒され、PKを獲得したかと思われたが、今村義朗主審はノーファウルの判定。これに浦和ベンチが激昂し、猛抗議。しかし、判定が覆ることはなく、逆にカルステン・ナイチェル・コーチがベンチを蹴り上げたとして退席処分となった。

 結局、試合終了間際にFW佐藤寿人に勝ち越し点を決められ、逆転負け。勝ち点3どころか、勝ち点1も逃してしまった。

 試合後、フォルカー・フィンケ監督は「レフェリーもひとりの人間だということは分かっている。それでも長年やっているが、あれだけのシーンで(PKが)取られなかったことはない。今後の課題はああいうシーンでPKをしっかり取ってもらえるようになることだ」と皮肉を交えながら主審を猛批判。一方で「チームはいい方向に進んでいる。多くの若い選手たちがやるべきことをピッチで出せたことを評価しなければいけない」と、試合内容については前向きに捉えていた。

 とはいえ、これで今季2度目の3連敗。夏場過ぎからは公式戦10試合負けなしと調子を上げつつあったが、大事なシーズン終盤でまさかの大失速となり、目標だったACL出場権獲得の可能性も風前の灯だ。
 
(文 片岡涼)

TOP