[11.14 J1第30節 横浜FM1-2FC東京 日産ス]

　15位FC東京がACL出場権を争っている横浜FMに2-1で勝利した。この日行われた試合で、勝ち点では並んでいた降格圏の16位神戸は、引き分けたため、勝ち点2差に広げることに成功した。

　ここ3試合負けなし(1勝2分)と徐々に調子を取り戻しつつあるF東京が、最近2試合で6得点を挙げ、2連勝中と好調な横浜FMを敵地で倒した。日本代表の中澤佑二と栗原勇蔵のCBコンビを故障で欠いた守備陣につけ込んだのは、FW平山相太だ。

　前半4分、MF米本拓司が自陣内での激しいプレスから奪ったボールを平山へ流す。これを中央から左足で蹴り込み、先制点を決めた。後半13分には同点に追いつかれるが、この日の平山は1点では満足しなかった。

　後半34分、MFリカルジーニョからの左クロスを右足で流し込み、今季5得点目となるゴールで決勝弾を奪ってみせた。

　残り時間も出場停止のDF森重真人に代わり、最終ラインに入ったDF徳永悠平が体を張ってゴールを死守。残留へ向けて大きな勝ち点3を手に入れた。

　この一戦のあとに試合をした16位神戸が新潟に引き分けたため、勝ち点差は2に開き、今節で名古屋に負けた14位大宮には勝ち点2差に縮めた。しかし、この後は川崎F、名古屋と上位陣との試合が続くため、一切気を抜くことはできない状況だ。残る4試合、J1残留ため、エースFWのさらなる爆発を期待したい。

(文　片岡涼)