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広島、また難敵に屈する。G大阪にリーグ戦14戦白星なし……

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[11.14 J1第34節 G大阪2-0広島 万博]

 サンフレッチェ広島はまた難敵の前に2-0で敗れた。G大阪とは今年の9月8日のナビスコ杯準々決勝第2戦では勝利しているが、リーグ戦に限ればこれで14試合連続で勝ち星から見放された。

 選手たちは口々に「嫌なイメージはない」と話していたが、開始10分、バックパスのミスをFWイ・グノのさらわれて先制点を許した。後半16分にはセットプレーからFWルーカスに2失点目を喫した。その後、得意のポゼッションサッカーで主導権を握る時間もあったが、GK藤ヶ谷陽介を中心としたG大阪守備陣に防がれる。

 後半21分にはFW佐藤寿人のミドルシュートが、同32分にはDF槙野智章のFK弾がセーブされる。そして後半36分、FW李忠成のFK弾はクロスバーに嫌われた。シュートもG大阪の6本に対し12本と優勢だったが、最後の最後で詰めが甘くなった。

 広島によるとペトロビッチ監督は「運動量、球際、コンビネーション、どれも素晴らしかったと思う。しかし、決定機を作りながらもポストやバーにあたり、ゴールを奪うことができなかった。反省すべきところは反省し、チャンスに対するゴールの確率を高めていかなければならない」と決定力不足を嘆いた。

 指揮官の中では、広島が終始試合を優位に進めながら、ミスで敗れたと分析していたが、試合後のテレビインタビューでは、取材者からG大阪のほうがポゼッションしていたと言われ、遺憾の意を表していた。たしかに後半の猛攻など強敵に素晴らしプレーを見せたが、結果で見返すしかない。

 順位は8位のままだが勝ち点は45。ACL出場権の3位G大阪に8差と突き放された。残り4試合での逆転は不可能に近いが、昨年は4位でも、リーグ戦3位のG大阪が天皇杯を制したためACLに出場することができた。今年もその再現を狙い気を引き締めて戦い続ける。

(文 近藤安弘)

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