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熊本が根占のゴールで逃げ切り、東京Vを下す

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[3.6 J2第1節 熊本1-0東京V 熊本]

 ホームで開幕戦を迎えたロアッソ熊本がMF根占真伍の決勝弾で東京ヴェルディに1-0で勝利した。J2屈指の攻撃力を誇る東京Vに対して、シュート数でも上回り、価値ある勝ち点3を手に入れた。

 今季横浜FCから加入した根占の左足が試合を決めた。前半39分、FKから流れたボールをゴールまで約20mの距離で拾った根占が左足を一閃。ゴール左隅へ突き刺して決勝点を決めた。

 後半に入っても、守りに入らず果敢に攻め込むと後半38分、FW長沢駿のパスに抜け出したMFファビオが右足でシュート。ポスト左へ外れたが、チャンスをつくった。同40分には柏U-18から加入したMF仲間隼斗が途中出場を果たして、Jデビューを飾った。

 熊本によると決勝ゴールを決めた根占は「初戦で勝つことができて良かった。公式戦で良い入り方ができたので、京都戦へ向けて頑張りたい」と早くも次節へ向けて意気込んだ。

 一方、今シーズン新戦力として攻撃陣を大幅に補強した東京Vだったが、この日はMF森勇介、FW平繁龍一の新加入選手に加えて、MF高木善朗と軸となるはずの選手が多数欠場。その影響もあってか、決定力不足に泣いた。

 前半6分にはMF菊岡拓朗のパスに抜け出したFW市川雅彦がフリーでシュートを放ったがGKに止められた。その後も市川が前線で体を張ったが、シュートまで持ち込むことはできず。

 後半からは市川に代わって、甲府から加入したFWマラニョンが出場。同7分にはマラニョンの左クロスにMF河野広貴が頭で合わせたがポスト右へ外れていった。なんとか同点に追いつきたい東京Vは、同31分、FW井上平、同37分にはMF小林祐希をピッチへ送った。しかし、ゴールは奪えない。後半終了間際には小林の右クロスにファーサイドのDF深津康太が頭で合わせたが、ポスト左へ外れた。終わってみればシュート数は6本と熊本の14本を大きく下回る結果となってしまった。

 昨季2戦2敗を喫した熊本に、またしても勝つことはできず。攻撃陣も沈黙と東京Vにとっては、スタートダッシュに失敗した昨季を思い起こすような、今後に不安の残る開幕戦となってしまった。

(文 片岡涼)

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