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後半49分にチェが劇的同点弾、大分が徳島の連勝を阻む

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[5.4 J2第10節 大分2-2徳島 大銀ド]

 大分トリニータが試合終了間際の劇的ゴールで2-2の引き分けに持ち込んだ。2試合連続ドローで再開後3試合勝利なし(2分1敗)となったが、昇格候補の徳島ヴォルティスに対し粘りを見せた。前節、千葉に1-0で勝った徳島は連勝を逃した。

 1-2の後半49分、MFチェ・ジョンハンの今季初ゴールで大分が勝ち点1を手にした。途中出場のFW前田俊介がMF宮沢正史とのワンツーから前線に絶妙なスルーパス。走り込んだチェが落ち着いて右足でゴールに流し込み、敗色濃厚のチームを救った。

「このゴールが決勝点ならよかったけど、負けずに引き分けで乗り越えられてよかった」。試合後のインタビューでチェは安堵の表情を見せた。先制したのは大分だった。前半9分にMF西弘則の左足ミドルで先制。しかし、徳島も同28分、MF衛藤裕の落としたボールをDF西嶋弘之が右足ダイレクトで振り抜く。アウト回転のかかった豪快なミドルシュートがゴール右上に突き刺さった。

 攻勢を強める徳島は前半41分、FW柿谷曜一朗の絶妙なスルーパスに抜け出したFW佐藤晃大が右足で勝ち越し点。2-1と逆転に成功すると、1点リードのまま終盤に入り、2連勝は目前だった。

 徳島の今季3勝目を阻んだチェの同点弾。「徳島といういいチームに負けなかったことは次につながる。今度は絶対に勝たないといけない」。大分の次節は8日の鳥栖戦。チェは岐阜との開幕戦(1-0)以来となる今季2勝目を誓っていた。

(文 西山紘平)

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