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エジミウソン、嬉しさ半減の初ゴール。勝利のためには「休みもいらない」

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[5.28 J1第13節 浦和1-1新潟 埼玉]

 エースに待望のゴールが生まれた。浦和レッズのFWエジミウソンが前半22分、FKからバックヘッドでゴールネットを揺らした。今季8試合目で自身の今季初ゴールが、貴重な先制ゴール。エジミウソンは喜びを爆発。アシストしてくれたMFマルシオ・リシャルデスに20日に長女が生まれたため、一緒にゆりかこダンスを披露して会場を沸かせた。

 しかし、結果は1-1で6試合連続で白星から遠ざかり、嬉しさが半減した。「初ゴールは嬉しいけど、それが報われなかった。本当は勝って喜びたかった。ほっとした? 結果には、ほっとしていない。前半は(これまでより)もっとチャンスがあったし、もっと仕掛けがあって、それを活かすことができたが、残念ながらゴールを決めることができなかった」と悔しがった。

 とはいえ、エースの一撃は、低迷打破に向けたプラス材料といえる。それに一つの“呪縛”を解いた。「きょう決められて良かった。(ゴールできないのは)彼が理由じゃないことが証明できた。きっと彼らも、僕がゴールを決めたことは喜んでくれていると思う」とエジミウソン。実はブラジルから両親が来ていたが、この試合を最後に帰国する予定だった。これまで父親が観戦した試合でゴールを奪えず、周囲から指摘されて辛い思いをしていたが、ようやく両親にゴールを見せることができた。

 昨季はリーグ戦16得点でランキング3位だったエジミウソン。彼の復調がそのまま、チームの上昇につながる。本人も自覚は十分だ。「もっとハードワークしないといけない。チームは上に上がっていくべき。そのためには2部練習だったり、練習量を増やすとか何でもいいのでやって、今の順位を上げていかないといけない。休みもいらないから」と切実な思いを吐露した。

「前半を見てくれたら分かりますが、常に距離感が良かったし、僕にボール来たし、受けることができた。非常にチャンスがあった。これまでより良くなっていた。でも、勝利につながらなかった。細かいところを詰めていければ」とエースは、新たに取り組んだ2トップに手応えを示した。とにかく、ゴール量産体制に入り、チームに勝利を届けるつもりだ。

[写真]初ゴールを決めてリシャルエスと喜ぶエジミウソンだが……ドローに

(取材・文 近藤安弘)

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