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ディジョンが今野を補強リストに。練習参加は否定も「やりがいを感じるんだったら考えたい」

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[7.24 J2第22節 F東京5-0熊本 国立]

 フランスの地元紙le bien publicで、近日中にも同国1部のディジョンFCOの入団テストを受けると報じられたFC東京の日本代表DF今野泰幸は24日の熊本戦後、「聞いてないですね。そういうのは全然ないです」と現時点では具体的な話に進展していないことを明かした。

 クラブの強化幹部も「地元紙が報じている? 初めて聞きました。ぜんぜん知りません」とトライアウトを否定した。ただ、今野に近い関係者は「補強候補としてリストアップしてもらってるようです。ですが、まだそこまでの話にはなっていません」と説明。今野がディジョン側から補強候補の一人としてリストアップされていることは認めた。

 2005年くらいからセリエAのジェノアやボローニャなど、複数の欧州クラブからラブコールを受けていた今野。近年は欧州移籍の話題は減っているが、世界挑戦は今野の目標だ。まずはFC東京をJ1復帰に導くことが優先事項だが、「選手としてはやっぱり、違うチームから評価されるのは光栄なこと。ましてや海外だし、選手としては凄く喜ばしいことです。欧州移籍の夢は? ありますね。いまは夢でなくなってきている。日本人選手がどんどん海外に出ている。自分のことを評価してくれて、いろんな面でそれが自分に伝わって、そこでやりがいを感じるんだったら、考えたいと思う」と激白した。

 この日は報道を受けてか、サポーターから「今野 トウキョー!」のコールを何度も受けた。試合でも5試合連続の完封に導くと共に、後半3分には右サイドをオフサイドぎりぎりで飛び出してゴール前に攻め込み、MF羽生直剛の2-0とするゴールをアシスト。攻守両面で首位キープに大きく貢献した。

「2位や3位のチームのことは考えない。勝ち点3を取り続けることだけを考えたい。絶対に首位は明け渡したくないです」と今野は力強く言い切った。J2とはいえ、この日も長沢駿、ファビオの熊本自慢の2トップにシュートを1本も打たせなかった。全体でも3本と完全に封じ込めた。今野は日本代表でも不動のセンターバックとなり、まだまだ成長を続けているだけに、欧州クラブが注目するのは当然と言えるだろう。

[写真]FC東京DF今野

(取材・文 近藤安弘)

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