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10人の札幌が途中出場・上原の今季初ゴールで劇的勝利

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[7.31 J2第23節 札幌1-0岐阜 札幌厚別]

 コンサドーレ札幌は後半開始早々に退場者を出しながら途中出場のFW上原慎也の今季初ゴールでFC岐阜を1-0で下し、2試合ぶりの勝ち点3を手にした。

 チームの苦境を救った。0-0で迎えた後半39分、FW近藤祐介に代わって上原がピッチに入ると、その直後のFKだった。MF古田寛幸のキックは一度はDFにクリアされたが、セカンドボールを拾ったMF宮澤裕樹が後方に落とす。古田が左足ダイレクトで上げたピンポイントクロスに飛び込んだのが上原だ。完璧なタイミングで合わせたヘディングシュートがゴールネットに突き刺さり、劇的な決勝点となった。

「入ったばかりで元気いっぱいだったので。いいタイミングで上げてくれて、僕もいいタイミングで入れた。いつも練習している形で、入ると思った」。試合後のインタビューで今季初ゴールを振り返った上原は「チームが勝ててほんとによかった」と胸をなで下ろした。

 前半から主導権を握った札幌だが、ゴールを割れず、0-0で折り返した後半開始1分にFW内村圭宏が2枚目の警告で退場。残り時間を10人で戦うことになった。

 攻勢を強める岐阜に対し、体を張って守る札幌守備陣。昨年まで浦項スティラーズ(韓国)でプレーし、今年7月の札幌加入後初先発となったDF岡山一成も気迫のディフェンスで岐阜の攻撃を跳ね返す。そんな守備陣の奮闘に応えたかった。

 上原は「後半開始早々に一人退場してチームは苦しかったけど、守備陣がゼロに抑えてくれていた。ここ何試合か、控えの選手が結果を出していたし、僕も結果を出したかった」と力を込める。9日の愛媛戦(3-1)では途中出場のFW横野純貴が2得点を決め、16日の水戸戦(2-1)も同じく途中出場のFW岡本賢明が決勝点。同じFWとして自分も負けるわけにはいかなかった。

 これでチームはホーム3連勝。前節は千葉に0-2で敗れ、7試合ぶりの黒星を喫したが、きっちりと立て直した。「チームが上にいけるように、控えでもスタメンでも、もっと点を取れるように頑張りたい」と上原。10人になりながら最下位・岐阜からしっかり勝ち点3を奪い、じわじわと上位を追い上げている。

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