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J1でも得点王だ!佐藤寿が開幕ゴール!!

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[3.7 J1第1節 横浜FM2-4広島 日産ス]

 昨年J2で28ゴールを量産したサンフレッチェ広島のFW佐藤寿人(26)が、横浜F・マリノスとの開幕戦で幸先の良いゴールを決めた。

 1-1で迎えた前半24分、左サイドをドリブル突破したMF服部公太が中にグラウンダーのパスを出すと、ニアのMF青山敏弘がスルー。その動きでマリノスDFを引きつけると、ファーサイドでフリーとなった佐藤が左足でシュートを蹴り込んだ。「青山がギリギリでスルーしてくれたから、あれは決めないといけない」。決めるべき場面でキッチリと決め、相変わらずの決定力を見せつけた。その後も、前から果敢にプレスに行きマリノスの攻撃の芽を早々と摘んだ佐藤。後半7分には、マリノスがビルドアップを図る際に素早いチェイスを見せボールを奪取。そのまま切れ込むと相手DFのファウルを誘い、DFストヤノフのFKゴールのお膳立てをした。
 久々のJ1でのゲームを終えたその表情は非常にスッキリしていた。「最高のチームメイトたちと結果をだせたという自負がある。最後まで集中を切らさずに出来た。チームはまだまだ若いけれど、J2で培ってきたものを出して、とにかく上を向いて歩いていきたい。今日は良い形で開幕戦を終えたいと考えていた。とにかく上位でやりたい」。佐藤の今年の目標は、「得点王」、「タイトル奪取」、「代表復帰」の3本柱。この日の幸先良いゴールで、得点王獲得にもある程度の手応えを感じていた。「勇蔵(栗原)、松田さん(直樹)、佑さん(中澤)というリーグ屈指のDFと戦うということで『穴はないのでは』と思っていたけれど、ああいう形でとれて良かった。『J2だから28点とれた』とだけは言われたくないから、J1でもどんどん決めていきたい。僕も今年で10年目、目に見えるものも見えないものも、チームにもたらしていければ嬉しいです」。1年間J2でくすぶっていた分、チームのエースとして、精神的な支柱として、佐藤は今年のJ1をかき回すつもりだ。

(取材・文 山口雄人)

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