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浦和3点快勝!ホーム開幕を白星で飾る!!

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[3.14 J1第2節 浦和3-1FC東京 埼玉ス]

 Jリーグ第2節・浦和レッズvsFC東京が14日、埼玉スタジアム2002で行われた。7日の開幕戦で黒星スタートとなった両者の対決は、MF阿部勇樹、FWエジミウソン、MFポンテの3ゴールで浦和が快勝。浦和はホーム開幕戦を白星で発進。第2節にして、今季初の「勝点3」を獲得した。

 ホームの浦和は4-4-2。開幕スタメンだったDF平川忠亮の代わりに山田暢久が入り、2トップは田中達也とエジミウソン。高原直泰はベンチスタートとなった。
 一方、アウェーのFC東京も4-4-2。家族の病気による緊急帰国で調整が遅れていたFWカボレがスタメンに復帰。トップにはカボレと近藤祐介が入り、開幕スタメンだったFW赤嶺真吾は控えに回った。(スタメン、布陣はコチラ)

 序盤から押し込んだのは浦和だった。前半4分、左サイドをドリブル突破した田中達が遠い位置から果敢にシュート。これをGK権田がファンブルしCKを獲得すると、ポンテがニアサイドの阿部に鋭いクロス。阿部は絶妙のタイミングで合わせ、右足でダイレクトシュートを蹴り込みゴール。早くも1-0とした。同7分にも阿部のスルーパスに飛び出したエジミウソンがDF3人に囲まれながらシュート。狭いスペースを巧みに使い攻撃を仕掛けた。
 一方、先にペースを掴まれたF東京は、なかなかシュートに持ち込む展開を作れない。ファーストシュートは前半10分、左サイドのFKから近藤がシュートを打ったが枠を大きく外れた。その数分後、F東京はワンチャンスを活かし試合を振り出しに戻した。前半13分、PA右位置の梶山が右サイドの羽生に散らすと、そのままゴール前にラストパス。素早く反応したカボレの動きが浦和守備陣のクリアミスを誘い、オウンゴールによって1-1とした。同24分にも羽生のミドルシュートのこぼれ球をカボレがシュート。GK都築のセーブにあったが、1次攻撃で崩せないならば2次3次と、F東京は分厚い攻撃を見せ始めた。
 前半20分過ぎ、浦和は田中達やポンテ、原口が両サイドからゴール前のエジミウソン目がけて徹底的にボールを集める。しかし、F東京はラインを整えてきっちりと対応。右MFに入った17歳の原口は、田中達やエジミウソンとのコンビネーションで果敢に攻め、ゴール前をこじ開けるもののフィニッシュには至らなかった。前半44分には、DF闘莉王とDF茂庭がゴール前で接触し、両者とも出血するアクシデントに見舞われた。スコアは1-1のまま前半を終えた。

 5万人のサポーターの強い後押しを受けた浦和は後半3分、加点に成功する。中盤で闘莉王がボールをおさめると右サイドに走り込んだポンテにパス。ポンテが中に折り返すとゴール前に詰めていたエジミウソンが左足の裏でゴール左隅に流し込み、2-1とした。一方、F東京は後半11分、カボレがPA外で梶山からパスを受けるとドリブルで闘莉王をかわしシュート。再び同点に追いつくチャンスだったが、GK都築のセーブに阻まれた。
 その後の同12分、浦和は原口を高原に交代。一方、F東京はMF鈴木達也を大竹洋平に、FW近藤を赤嶺真吾に、MF羽生を石川直宏に、立て続けに交代した。その石川が後半26分、PA右外から目が覚めるような弾丸ミドルを見舞った。一瞬にしてスタジアムがどよめいたが、シュートはポストを叩き追加点はならなかった。対する浦和も同27分、田中達、エジミウソンの連携からラストパスを受けたポンテがシュート。しかしサイドネットを揺らしてしまう。
 何としても同点に追いつきたいF東京だったが、中盤でのパス回しが落ち付かず、奪っては奪われる展開を繰り返す。そんな中、浦和のカウンターを喰らい更に点差を離された。後半38分、加速をつけて左サイドを独走した坪井がPA外位置中央のスペースに放り込むと、田中達にかわって入ったMF山田直輝がDF2人を引きつけてからPA右のポンテに出した。ポンテは待ってましたとばかりに足を振り抜き、3点目を叩き込んだ。結局これが駄目押しとなり、浦和は3-1で勝利した。浦和は2戦目にして、ようやく勝点3を獲得。一方、F東京は2戦を終えても勝点を獲得することはできなかった。

(取材・文 山口雄人)

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