beacon

埼スタデビューのルーキー原口「気持ち良かった」

このエントリーをはてなブックマークに追加
[3.14 J1第2節 浦和3-1FC東京 埼玉ス]

 「今日は非常に緊張しました。でも気持ち良かったです」。浦和レッズ期待のルーキーMF原口元気(17)が、初のホームゲームで先発出場初勝利を果たし、ピッチで手応えを掴んだ。

 7日の開幕戦(vs鹿島アントラーズ)では左MFに入り物怖じしないプレーを見せた原口。この日は右翼に入り、50802人の大声援を力にかえ、積極的に攻撃を仕掛けていった。浦和の攻撃リズムが安定してきた前半20分過ぎ、ポンテと共にゴール前中央のエジミウソン目がけてクロスを蹴り込み、田中達也、エジミウソンとの連携からは自ら切れ込んだ。後半の6分には、PAに持ち込みDF1人とGK権田をかわす身のこなしを見せた。いずれもフィニッシュに持ち込むことは出来なかったものの、若干17歳とは思えない肝っ玉の座ったプレーでファンを魅了した。

 「サイドから仕掛けることが出来たので、開幕戦に比べると手応えは感じました。自分のプレーには満足できませんが、初のホームで初勝利できて嬉しい」と気持ちを正直に話した。ジュニアユースから浦和育ちの原口は、超満員の埼玉スタジアムでプレーすることをずっと夢見てきた。U-16、U-19日本代表で大舞台を経験してはいたが、この日はさすがに緊張したという。「僕は余り緊張するタイプではないのですが、あの雰囲気は経験したことがなかったので今日はガチガチでした」。将来浦和を背負って立つだろう男は、伸び盛りの17歳。次の3戦ではアウェー戦に臨み、4月4日の第6節で再び埼玉スタジアムに戻ってくる。その時こそは初ゴールを決める。原口の眼差しから、そんな気迫を感じた。

(取材・文 山口雄人)

TOP