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7ヵ月ぶりのホーム勝利、浦和勢喜びひとしお

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[3.14 J1第2節 浦和3-1FC東京 埼玉ス]

 浦和レッズがMF阿部勇樹、FWエジミウソン、MFポンテのゴールで、約7ヵ月ぶりに埼玉スタジアムで勝利を掴んだ。

 昨季7位と低迷した浦和は、08年8月23日のジュビロ磐田戦(第22節・3-1)以来、ホームでの勝ち星を逃してきた。それだけにフォルカー・フィンケ新体制となったこのゲーム、負けられなかった。「ホームで勝てなくてどうするんだという気持ちがずっとあった」と語った阿部はボランチとして攻撃を組み立て、前半4分にはポンテのCKを右足で蹴り込み先制点を奪った。「下に叩きつけたらミートした。ピッチが雨で濡れていたので入ったラッキーゴール」と振り返った。2点目は後半3分。ボールをゆっくりキープした闘莉王が右サイドのポンテ送ると、ポンテが中のエジミウソンにラストパス。「良いパスが来たから入れるだけだった」というエジミウソンが左足の裏でゴール左隅に押し込んだ。駄目押しの3点目は2アシストを決めたポンテだった。後半38分、カウンターから素早く左サイドをえぐったDF坪井慶介からPA前の山田直輝を経由して右PAのポンテへボールが渡ると右足を思い切り振り抜いた。ポンテはこの日大活躍。1ゴール2アシストを記録した。「今日はPAにどんどん蹴り込もうと思っていた。難しいゲームになると思ってはいたが、やはり勝ちたかった」。"勝ちたい"と思う強い気持ちが、ホームでの勝利に飢えていた赤い悪魔を覚醒させた。

 「今日はチーム全体の動きが良かった。自分もゴールしたが、チーム全員でスペースを探したり走り込んだりした賜物。この勝利は自信になった。浦和レッズは全員が同じヴィジョンを持って、常にレベルアップして良い試合を見せていかないといけない」と語ったエジミウソン。浦和レッズという強豪クラブの宿命を、改めて確かめたゲームとなった。

(取材・文 山口雄人)

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