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今季初勝利の川崎F、“浮上、そしてVへのきっかけに”

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[4.4 J1第4節 川崎F 3-1 名古屋 等々力]

 関塚隆監督が復帰した川崎フロンターレが今季初勝利を挙げた。前半23分に先制点を許す苦しいスタートも直後の24分にMFヴィトール・ジュニオールが同点ゴール。さらに29分には左CKからMF谷口博之が頭で勝ち越しゴールを奪った川崎Fは後半にも1点を加え、同じACL出場クラブ勢の名古屋に3-1で快勝した。
 相手最終ラインを翻弄する決定的なスルーパスに、DF森勇介とのワンツーでMFヴィトール・ジュニオールのゴールも演出した日本代表MF中村憲剛は「開幕前から関さん(関塚監督)に言われてきたことがようやくできるようになった」とチームの戦いぶりに満足げ。「守」から「攻」への素早い切り替えでスピードに乗った攻撃を展開したチームは再三決定的なチャンスをつくり出し、3ゴールでは少ないほどの猛攻を見せた。
 今季4試合目で初の勝ち点3奪取となったが、優勝候補の一角に挙げられているチームにとってはようやくリーグ戦のスタートを切ったという“再スタートの1勝”に過ぎない。中村も「勝ったことは『ひとつのきっかけ』に過ぎない。それまでに1ヵ月かかっちゃった」と淡々。そして「次、勝たないと意味はない」と12日・清水戦(アウスタ)での連勝を誓っていた。

(取材・文 吉田太郎)
中村憲剛選手著の『中村憲剛のスルーパスの極意』情報はこちらから

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