[4.4 J1第4節 川崎F 3-1 名古屋 等々力]

　今季未勝利で14位の川崎フロンターレと今季無敗で2位の名古屋グランパスとの一戦は、MFヴィトール・ジュニオール、MF谷口博之、FW鄭大世のゴールで川崎Fが3-1で勝った。以下、試合後の選手コメント

<川崎F>
●MF谷口博之
「今日、自分のゴールが入って勝ててよかった。最高です。ウチのカウンターの形もよかったと思う。(これまで未勝利だったが)ホームで勝てた。次も勝てるように頑張る」

●MF田坂祐介
「勝てたのでうれしいし、波に乗って行けると思う。(前半の決定機でパスを選択した場面は)シュートの方が良かった。完全に判断ミス。グラウンダーなら通ると思ったが浮いてしまった。(今日は)裏目、裏目でした」

●FW鄭大世
―ゴールパフォーマンスがなかったが?
「ネタ切れです。誰か提供してほしい」
―初勝利となったが?
「(吐き気で)後半はもどしそうだった。勝てて肩の荷が下りた。1勝したんで流れに乗れたらいい。鼻高くすることなく、自分たちを信じてプレーすること」

●MF中村憲剛
「後半の方がよかった。(横山が中盤の底に入り)オレが前に出て、(リードしていたし)カウンターで無理せず試合を進めた。取れるところあったからトドメさせたけど。入らなくても後ろが焦れずに守って勝つことができたからよかった。
　決定機をつくることができたし、もうちょっと取れると思うけど、今日は守備からの切り替えが速くできた。関さん(関塚監督)が言ってきたことがようやくできるようになった」
―初勝利となったが?
「次、いいイメージを持って入れると思う。ただ、今日はひとつのきっかけに過ぎない。次勝たないと意味はない」

<名古屋>
●DF吉田麻也
「自分たちのミスで失点してしまったのは残念だった。3失点はセンターバックとしてはダメ。常に相手が嫌がるような試合をしないと優勝できない。(ただ)リーグ戦は始まったばかり。悲観することはない。ひとつずつ勝ち点を積み重ねて、次のフロンターレ戦でリベンジしたい」
―すぐにACLの試合があるが?
「連敗しないように勝ち点3を取りたい」

●MFマギヌン
―ゴールシーンは?
「小川選手が素晴らしい突破をしてくれて(自分は)相手選手のマークを外していたので決められることできた」
―古巣との試合だったが?
「名古屋のことだけ考えてプレーした。ゴールを決めたことは喜ぶべきこと。でもすぐに失点したことは反省しなければならない」

●FW玉田圭司
「いい形で先制点を取れたけど、そこからすぐに点を取り返されて、その直後にまた取られた。うまくボール回ししたり落ち着かせたりすることができず、カウンター攻撃をされた」
―チャンスはあったが?
「今日はサイド、サイドで攻撃が単調だった。昨年の悪い癖が出た。もっと気を利かせたパスを出せれば違った。相手の調子は良くなかったと思うし、ひとつテンポを変えるパスを出せれば崩せたと思う。(加えて)今日は取られ方も悪すぎると思う。単純な技術的ミスもあった」
―フロンターレ戦の相性が悪いが?
「合う合わないがあるかというと、あると言わざるを得ない結果」
―受け身になった?
「受け身になる前に点を取られてしまった。相手を警戒し過ぎて少しビビっていたところがあった。ああいう展開になるとみんなボールをもらいたがらなくなる。少しそういう気持ちが出てボールが回らなくなった」

●MF小川佳純
「いい形で点が取れたが、昨年もあったような得点直後の失点。改善すべきところだと思う。取られ方が良くない場面も何度もあった」
―相手のカウンター攻撃に苦しんだが?
「今日のような展開になったらリスクを冒して攻めるしかない。カウンターに関してはしょうがないところもある。(自分たちが)1点ではなく3点取らないと。すぐ試合があるので切り替えたい」
―出血した目の上のケガの状態は?負傷が続いているが?
「(負傷箇所は)何針か縫った。次の試合は怪我しないようにしないと」
―主審と接触したようだが何が起きたのか?
「マギヌンのCKのこぼれ球を狙ってファーサイドにいた。中でGKチャージか何かファウルがあったと思うけど、ちょうど審判と動きが重なってしまった。左から入ってきたのは分かったけど。(直後に)審判が腹を押さえて倒れていた。『やばい』と思っておこしに行ったらみんなの様子が変だった(それで負傷に気付いた)。しょうがないです」
―治療後にピッチへ戻ることができなかったのは?
「(血だらけになった)ユニフォームをかえないと入れないということだった。残り1、2分だったので、(ピッチに)入って何ができたかわからない。しょうがないです」
―1点目のアシストについては?
「ミーティングでアタッキングサードに入ったらリスクを冒してドリブルで行っていいと言われていた。いい形でパスを出せた。あのシーンに関しては自分でも良くできたと思う。ただ、得点した後の失点とセットプレーはよくない時に出る反省点。自分も含めてこの課題をみんな忘れていた。改善しなければならない」

(取材・文　吉田太郎)