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山形が残留のライバルから今季2勝目、千葉はまた勝てず

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[4.5 J1第4節 山形1-0千葉 NDスタ]

 J1第4節は各地で2試合を行い、NDソフトスタジアム山形ではモンテディオ山形ジェフユナイテッド千葉が対戦。後半41分、MF秋葉勝が決勝ゴールを決め、山形が1-0で競り勝ち、J1昇格後、リーグ戦ホーム初勝利を飾った。磐田との開幕戦以来の2勝目。残留争いのライバルを破る価値ある勝ち点3になった。

 山形は4-4-2のシステムで、GK清水健太、4バックは右から小林亮、レオナルド、石井秀典、石川竜也と並んだ。中盤は秋葉勝と佐藤健太郎のダブルボランチ、右にキム・ビョンスク、左に北村知隆が入り、長谷川悠と古橋達弥が2トップを組んだ。
 千葉も4-4-2で、ナビスコ杯で採用したダイヤモンド型の中盤ではなく、ボックス型に戻した。GK櫛野亮、4バックは右から坂本將貴、池田昇平、ボスナー、青木良太。中盤は斎藤大輔とアレックスのダブルボランチで、右に工藤浩平、左に谷澤達也が入り、2トップは新居辰基と巻誠一郎が組んだ。

 試合の序盤は千葉が出足の速いプレスでボールを奪い、優勢に進めた。山形は単純なミスも多く、自らピンチを招く場面もあった。だが、千葉も前半43分に相手のミスを奪った谷澤のシュートがゴールの枠を捉えきれないなどチャンスを生かせない。

 後半に入ると、千葉の最終ラインが徐々に下がり始め、山形がプレスをかわしてパスをつなぐシーンが増え始めた。ボールを回してサイドから攻略しようとするが、守備に専念する千葉の両サイドバックの粘り強い守備に遭い、なかなか決定機をつかめない。

 試合はそのまま0-0で終了かと思われたが、終盤にリスクを負って攻勢に出た山形が1チャンスを生かす。佐藤健の縦パスに走り込んだのは同じくボランチの秋葉。うまく体を使って最終ラインの裏に抜け出すと、落ち着いて左足で流し込み、決勝点を奪った。

 試合後のインタビューで秋葉は「チャンスが来るのを待っていた。(佐藤)健太郎がいいところを見てくれていて、ナイスボールでした。この調子で勝ち点3を積み上げていきたい」とコメント。3月25日のナビスコ杯・京都戦(3-1)に続く2戦連発で、チームの公式戦2連勝に貢献した。

 一方の千葉は公式戦4試合連続引き分け後の今季2敗目。4分2敗といまだに勝利がない。ナビスコ杯では新居と谷澤の2トップを起用したミラー監督だったが、この日は巻と新居の2トップに変更。ただ、巻の高さを生かしたシーンは後半28分に坂本の右クロスに巻が右足ボレーで合わせた場面ぐらいで、チームとしてシュート数も少なく、攻撃の歯車がかみ合っていなかった。

(文 西山紘平)

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