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「負けない」が「勝てない」に…柏は泥沼6戦未勝利

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[4.18 J1第6節 柏1-2名古屋 柏]

 柏レイソルが泥沼の開幕6戦未勝利(4分2敗)となった。0-1の後半14分、FW菅沼実のスーパーミドルで同点に追いついたが、後半ロスタイムに決勝点を許し競り負けた。「絶対に勝ちに行くつもりだった。(ゴールは)打った瞬間、入ったかなと思った。でも、もう1点取らないと…」。菅沼はそううなだれ、チームメイトの表情も一様に暗かった。

 この日は左足痛のFWフランサが欠場。良くも悪くもボールが集まるフランサを欠いたことで速攻にはスピード感があったが、タメをつくれる選手がいないため攻撃が単調になった。得点も菅沼のミドルシュートだけ。自分たちで相手を崩すような形はなかなか出せなかった。

 MF太田圭輔が右ひざ内側側副じん帯損傷でハーフタイムに交代。太田に代えて投入したFW大津祐樹が競り合いで脳震とうを起こし、同点に追いついた直後の後半20分にピッチを去るアクシデントに見舞われ、逆転への追い風ムードをそがれる不運もあった。

 開幕4試合連続引き分けからの2連敗。「負けていない」というポジティブな気持ちが「勝てない」というネガティブな意識に変わってしまった。負のサイクルからいつ抜け出せるのか。メンタル面の立て直しが急務になりそうだ。

<写真>靭帯損傷で前半だけで退いた柏MF太田
(取材・文 西山紘平)

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