beacon

新潟が6位転落、矢野「力尽きた…」

このエントリーをはてなブックマークに追加
[5.2 J1第9節 浦和1-0新潟 埼玉]

 第8節までリーグ3位以内をキープし首位争いを展開していたアルビレックス新潟が、今季初の6位に転落した。2日行われた浦和レッズとのアウェー戦。後半ロスタイム、DF田中マルクス闘莉王にまさかの決勝ゴールを許し、勝点を逃した。

 「前半は非常に良い形で戦えていたんだけれど…」。前半3本のシュートを放ったFW矢野貴章は悔しそうに振り返った。前半は序盤こそ一気に押し込まれたが、徐々にリズムをつかんだ。左サイドからはMF松下年宏、DFジウトンらがクロスを入れ、ゴール前ではFWペドロ・ジュニオール、大島秀夫らとともに浦和ゴールを脅かした。前半17分には、ドリブルで仕掛けたMFマルシオ・リシャルデスのラストパスを受け鋭いシュートも放った。しかしゴールが遠く、運に見放された。「自分のところでも結構チャンスがあった。でも枠にいかなくて…」。

 後半早々にマルシオが退場処分になると、前半の勢いが消え去り完全に劣勢となった。「退場者が出てリズムが崩れた。浦和のように能力の高い相手とやっている中で、1人でも欠けるとそりゃ苦しい。みんなで集中してやれてはいたんですが、最後は力尽きました…」。矢野がそう話したように、数的不利となった新潟は引き気味ながらも時にカウンターを仕掛け、集中力の高い守備で相手をシャットアウト。しかし終了間際の後半ロスタイム。まさかの失点を喫し、得点ランク1位だったペドロも封じ込まれた。勝点も逃し、今季初の6位に転落。名古屋グランパス、ガンバ大阪、モンテディオ山形に一気に抜き去られた。

 シーズンはまだまだ前半戦。こどもの日の次節は、12位のジュビロ磐田と対戦する。体調面とメンタル面を整えて、次戦に臨みたい。

(取材・文 山口雄人)

TOP