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待ってたぞ!闘莉王が今季初ゴール!!

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[5.2 J1第9節 浦和1-0新潟 埼玉]

 DF田中マルクス闘莉王の劇的過ぎる今季初ゴールで浦和レッズがホーム4連勝を飾り、2位をキープした。

 ドラマが起こったのは後半ロスタイムだった。12本目となる右CKからMFポンテがクロスを蹴り込むと、ゴールの臭いをかぎつけた闘莉王が飛び込んだ。マークについたDF千代反田充の高さを凌駕するジャンプを見せ、頭で合わせた。地面に叩きつけられたボールはGK北野貴之の脇の下を抜け、ゴールラインを超えた。「苦しい試合だった。1回目、アレックスから素晴らしいクロスがきてヘディングしたらGKに止められたので、正直(もう試合は)終わりかなと思っていた」と闘莉王。このゴールの数分前、三都主アレサンドロのピンポイントクロスからヘディングシュートを打ちこんだが、GK北野の正面に入ってしまった。このとき、50284人の観衆は悲鳴にも似た落胆の声を上げ、空を仰いだ。だからこそ、決勝ゴールが決まった時は、空が割れんばかりの大歓声がスタジアムに木霊した。「もう一度クロスが入ってくれたので良かった。ギリギリだったけれどワンチャンスをモノにできた」。

 アルビレックス新潟の3倍となる18本のシュートを放ちながらも、得点が遠かったこのゲーム。我慢して我慢して、最後に手にした大きな1点となった。この勢いをもって5日、次節の柏レイソル戦(国立)に乗り込むこととなった。「今日がこどもの日だったらよかったんだけどね。5日もこどもたちがたくさんくるだろうから、良い活躍を見せられたら…と思います」。WBCのイチロー選手ではないけれども、闘莉王は"何か"をもっている。その"何か"をこどもの日にも是非見せてほしい。

(取材・文 山口雄人)

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