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逃げ切り失敗、柏にまたもや終盤の悪夢

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[5.5 J1第10節 柏 2-3 浦和 国立]

 第8節の大分戦で今季リーグ戦初勝利を挙げた柏レイソルだが、苦しんできたシーズン序盤同様、この日も勝ちきれなかった。前半11分に左CKから先制点を許した以外はGK菅野孝憲の好守で失点を防ぎ反撃。24分には右サイドで粘った右SB小林祐三の絶妙なクロスをFW北嶋秀朗がダイビングヘッドで合わせて同点。さらに38分には左FKのこぼれ球をDF石川直樹が左足で豪快にゴールへ突き刺し、勝ち越した。
 後半は相手に再三ゴール前まで詰め寄られながらも決定的なシュートを打たせずに守る。だが、勝ち点3が見えだした後半39分に左CKからまさかのオウンゴール。さらに42分には、ゴール前のDFのクリアが相手FWエスクデロ・セルヒオに当たってゴールに吸い込まれる不運。これが決勝点となり、2-3で敗れた。
 勝利をほぼ手中におさめておきながら悔しい逆転負け。開幕戦の川崎F戦に第2節の千葉ダービー、第7節の清水戦はいずれも残り15分を切ってからの失点で引き分けに持ち込まれ、第6節の名古屋戦は後半ロスタイムに決勝点を献上した。そしてこの日と、うまくゲームをクローズできていないことは明らかだ。北嶋は「なぜか入ってしまったという失点が多い。上を向いてやっていくしかない」と無念の表情。FW大津祐樹は「こういう試合で勝たないといけない」と改めて勝ち点3を勝ち取る難しさを実感していた。

(取材・文 吉田太郎)

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