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F東京・石川が日本人首位タイの6点目

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[5.24 J1第13節 F東京 2-3 川崎F 味スタ]

 FC東京のMF石川直宏が日本人得点ランキング首位に並ぶ今季6ゴール目をマークした。1-0とリードして迎えた後半9分だ。PA左サイドへ侵入したFWカボレが中央へラストパス。ニアサイドのFW平山相太がDFを引き付けるとファーサイドへ走りこんだ石川が右足を一閃。ダイレクトで放たれた一撃は右ポストをかすめてゴールへ突き刺さった。
 「これまでならば、フカしていたと思う。今シーズンのキーとなっていることは狙ったところにシュートを打てていること。コースをうまく狙えている」。左太腿肉離れの影響で5月9日以来の公式戦出場だったが、ゴールを量産している好調ぶりを結果で示した。自身のシーズン最多得点記録は03年と06年の「5」。それをまだ5月の段階で更新した。「打てる場所に顔を出せることはいいこと。点を取れているのは自信になっている。(今日のような)こういうシーンを増やしたい」とうなづいた。

 ただ、石川のゴールでリードを2点としたF東京だったが、後半23分までの3連続失点で逆転負け。13分にPKを献上したDFブルーノ・クアドロスが退場した直後に交代した石川は、チームが逆転される姿をピッチの外で見つめるしかなかった。石川のゴールで先制しながら終了間際の連続失点で逆転負けした千葉戦(4月18日)のように、チームには悪い流れを断ち切れない課題が出ている。石川は「繰り返し起こっていることは問題。はっきりとした解決策があると思う。ボールを切ったりとか難しいことではないはず。もう一回反省しなければいけない」。
 今季「結果にこだわっていきたい」と誓う石川。アシストを増やすなど自身がこれからもゴールに絡んでいくことはもちろん、チームとしても勝ち切ることにこだわっていく。

(取材・文 吉田太郎)

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