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李がロスタイムV弾!柏が連敗を5でストップ

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[6.27 J1第15節 磐田 2-3 柏 ヤマハ]

 5連敗中の17位・柏レイソルが、途中出場のFW李忠成の劇的な決勝ゴールでジュビロ磐田に3-2で勝利。今季2勝目を挙げた。
 先制したのは序盤から決定機をつくっていた11位・磐田。前半20分、右サイドのMF西紀寛からPAやや外でボールを受けた日本代表DF駒野友一がファーサイドへ緩やかなクロスを送ると、FW成岡翔が頭で合わせ、ゴールを破った。だが柏は29分、DF村上佑介が自陣から送った縦パスであっさりとディフェンスラインの裏を取ったFW菅沼実がゴールへ流し込み、同点に追いつく。

 1-1で突入した後半、先にスコアを動かしたのはまたも磐田だった。13分、FW前田遼一からのパスを受けた成岡がスピードに乗ったドリブルで柏DF陣を切り裂きゴールへ迫る。この突進はGKに阻まれたものの、こぼれ球に反応した西が左足で押し込み勝ち越した。
 だが、この日の磐田は守備陣がまたしても簡単に失点してしまう。18分、相手の縦パスをコントロールした磐田DF駒野のバックパスを柏・菅沼がカット。菅沼は再び同点に追いつくゴールを奪った。
 
 どうしても勝ち点3が欲しい両チーム。磐田はMF松浦拓弥、MF太田吉彰とアタッカーを立て続けに投入し、柏もFWポポと李をピッチへ送り出して応戦。互いがゴールを目指しあった試合を決めたのは柏の途中出場コンビだった。後半ロスタイム、柏はポポの左CKをニアサイドへ飛び込んだ李が決勝のヘディングシュート。2度のビハインドを挽回した柏が後半ロスタイムに初めてリードを奪い、4月29日以来となるリーグ戦7試合ぶりの勝利を飾った。
 試合後のインタビューで菅沼は「ここからひとつひとつ大事に勝っていきたい」。李は「(決勝ゴールは)みんなの後押しがあったからあそこまで飛び込めた。ピッチだけでなく、サポーター含めての勝利」と全員でつかんだ勝利を強調していた。
 
(文 吉田太郎)
 

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