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巻弾で名古屋が連敗ストップ、まさかの結末にピクシーも「本当に驚き」

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[7.5 J1第16節 名古屋2-1G大阪 豊田ス]

 J1第16節は5日、3試合を行い、豊田スタジアムでは名古屋グランパスガンバ大阪が対戦。前半8分、FWレアンドロのゴールでG大阪が先制したが、名古屋も前半ロスタイムにFWダヴィのPKで同点に追いつくと、後半ロスタイムに途中出場のFW巻佑樹が劇的な決勝点を決め、2-1で競り勝った。名古屋は連敗を4で止め、7試合ぶりに勝ち点3を積み上げ、順位も9位まで上げた。

 名古屋はDF増川隆洋が出場停止で、DF吉田麻也も負傷欠場。センターバックはDF竹内彬とDF佐藤将也のコンビで、システムも4-3-3に変更した。中盤のアンカーにMF山口慶が入り、インサイドハーフにMF小川佳純とMF中村直志。右サイドにFW玉田圭司、左サイドにマギヌンが開き、ダヴィが1トップを務めた。
 G大阪は4-2-3-1で、MF遠藤保仁とMF明神智和がダブルボランチを組み、右にMF佐々木勇人、トップ下にMF橋本英郎、左にMF二川孝広が入り、レアンドロの1トップだった。

 G大阪は前半8分、二川のスルーパスを受けたレアンドロが鮮やかなループシュートで先制点。試合を優勢に運んだが、名古屋も両サイドのマギヌン、玉田にボールを集め、チャンスを伺う。徐々にペースをつかむと、前半ロスタイム、カウンターから小川のスルーパスに抜け出したダヴィがGK松代直樹に倒され、PKを獲得。これをダヴィが落ち着いて決め、前半終了間際に試合を振り出しに戻した。

 後半に入ると、試合は激しさを増し、攻守が目まぐるしく入れ替わる死闘になった。互いにカウンターの応酬となり、決定機もつかむが、両チームの守備陣がゴール前で体を張ったディフェンスを見せ、勝ち越し点を許さない。

 このまま1-1で試合終了かと思われた後半ロスタイム、思わぬ形で決勝点が生まれた。G大阪のDF下平匠がGK松代にバックパスすると、松代が下平に戻そうとしたパスが弱くなり、プレッシャーをかけてきた巻がインターセプト。そのまま右足で無人のゴールに流し込み、激闘に終止符を打った。

 ストイコビッチ監督も試合後のインタビューで「最後に起こったことは本当に驚き」とコメント。名古屋にとっては幸運なゴールだったが、G大阪にとっては悪夢としか言いようがない結末だった。

(文 西山紘平)

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