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エジミウソンの2発で逆転勝利!!浦和暫定2位に!!

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[7.11 J1第17節 浦和2-1広島 埼玉]

 J1第17節が11日各地で行われ、44149人が詰めかけた埼玉スタジアム2002では、リーグ4位の浦和レッズが7位のサンフレッチェ広島と対戦。ゲームはFW佐藤寿人のゴールで広島が先制したが、浦和は後半にFWエジミウソンの2ゴールで逆転勝利。浦和は3連勝で暫定2位。一方広島は3連敗で8位。リーグ折り返し地点となった第17節は明暗がはっきりと分かれた。

 ホームの浦和は4-4-2の布陣。背中痛のMF山田直輝は前節に続いて欠場。右MFにはポンテ、2トップは2戦3発の高原直泰と2戦2発のエジミウソンの両FWが務めた。DF坪井慶介は試合2時間前の発表では先発する予定だったが、直前に西澤代志也に登録変更された。一方広島は、3-6-1。ボランチにMF青山敏弘、中島浩司。1トップには7ゴールで得点ランク6位のFW佐藤寿人が入った。
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 前半6分、敵地に乗り込んだ広島がいきなりゴールを奪取した。MF柏木陽介が左サイドでMF阿部勇樹、DF山田暢久の間からクロスを入れると佐藤寿がPA中央に抜け出し、高くバウンドした難しいボールに滑り込みながら左足で合わせた。シュートはGK都築龍太の頭上を越え、技ありの先制点を決めた。

 中盤でのパス回しが安定しない浦和に、ようやくエンジンがかかってきたのは前半16分。MF原口元気の左クロスからエジミウソンがヘディングシュート。同19分には、原口が右サイドから切れ込み、PA前のポンテとワンツー。浦和はバイタルエリアまで押し込むものの、そこからの打開、工夫が図れずはね返された。

 広島は佐藤寿の動き出しの早さを武器に、カウンターから一気呵成に浦和を脅かす。前半37分、佐藤寿は右サイドMF楽山孝志のフィードに抜け出し、PA左からフィニッシュ。しかしポストに嫌われた。39分にはMF青山のスルーパスに反応しゴール前中央でシュート。GK都築が身体で止めた跳ね返りをDF槙野智章がダイビングヘッド。しかし、これも追加点には至らなかった。浦和は再三のピンチを必死にしのぎはしたものの、最終ラインがシンプルなパスから簡単に決定機を作られ、後味の悪い前半を過ごした。

 後半開始とともに浦和は右SB西澤の位置にFWエスクデロ・セルヒオを投入。しかし、広島ペースのまま試合が進む。広島は前半8分に加点のチャンスを迎えた。青山がPA外中央でゆったりとしたドリブルからタメを作り、PA中央に走り込んだ柏木にラストパス。左斜めに走ってGK都築と1対1となった柏木だったが、左足でのシュートは空振り。絶好の得点チャンスを潰してしまった。
 
 後半23分、浦和がついにワンチャンスをものにした。広島の攻撃からボールがこぼれると、高原がすかさず前線に繋ぎ、エジミウソンがPA左から右足で流し込んだ。1-1とすると同29分、今度は高原がドリブルでPAに切れ込む。DFストヤノフが堪らずファウルをおかしPKを獲得。一気に逆転かと思われたが、このPKをエジミウソンが右ポストに当て、自ら得点チャンスを潰してしまった。

 しかし連勝中の浦和はここからが強かった。勝負を決したのは同39分のセットプレー。左サイドでFKを得るとポンテが程良い弾道のクロスを蹴り込む。するとファーサイドでDFのマークを外したエジミウソンがダイビングヘッド一閃。鮮やかなシュートはゴール右隅に突き刺さり、これが決勝点となった。

 広島が優位に進めていたゲームは、浦和が最後の30分で2-1にひっくり返し逆転勝利。浦和はこれで3連勝。一方広島は3連敗となった。

<写真>逆転ゴールを決める浦和FWエジミウソン
(取材・文 山口雄人)

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