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石川&カボレ&鈴木弾!F東京が名古屋を完封!!

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[7.12 J1第17節 F東京3-0名古屋 味スタ]

 J1第17節の残り3試合が12日各地で行われ、24736人が詰めかけた味の素スタジアムでは、リーグ5位のFC東京と9位の名古屋グランパスが激突。MF石川直宏が5試合連続のゴール、FWカボレは2戦連続の得点を決め、F東京が3-0で完封勝利。F東京はリーグ戦4連勝で5位。名古屋は10位で17節を終了した。

 ホーム・F東京の布陣は4-4-2。得点ランク3位(9得点)のMF石川は右翼に入り、2トップはFWカボレ、平山相太。一方、アウェーの名古屋は4-3-3。MF中村直志は出場停止。こちらは得点ランク1位(10得点)でウム・サラル(カタール)への移籍に合意しているFWダヴィがFWに入った。
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 試合開始3分、MF石川が5試合連続のゴールでスタジアムを魅了した。中盤でパスをカットするとドリブルで斜めに中央を切り裂き、3人のDFを振り切って右足シュート一閃。GK楢崎正剛はボールに触れることができず、ゴール右に突き刺さった。

 名古屋も4分にダヴィがPAに切れ込みシュート。16分には後方からのフィードに抜け出したMF小川佳純がフィニッシュ。28分にはDF阿部翔平、小川と繋ぎ、ダヴィのシュートでF東京ゴールを襲った。15分過ぎからは名古屋が素早いパスワークで中盤を支配。ポゼッションで優位に立ち、MFマギヌンやFW玉田圭司らが果敢にサイドを突いた。

 F東京はDF今野泰幸ら守備陣が踏ん張り、カウンター攻撃で見せ場を作った。29分、MF米本拓司からパスを受けたDF長友佑都がゴール前中央までドリブルで持ち込みフィニッシュすると、34分には加点に成功した。中盤の平山が右サイドに送ると、石川がすごい速さでPA右に持ち込みマイナスのパス。PA中央でMF羽生直剛がダイレクトで右足を振り抜くと、GK楢崎が必至のセーブをみせた。しかしシュートが強烈だったため楢崎は横にそらし、そのこぼれ球をカボレが左足で蹴り込んだ。2戦連発となるカボレのゴールに、城福浩監督は振り絞るようなガッツポーズを決めた。

 後半に入ると名古屋はボランチの吉村圭司をFW巻佑樹に交代。中盤にMF山口慶、小川を配し、前線には左からマギヌン、巻、ダヴィ、玉田を4トップのように置いた。2点のビハインドを負う名古屋は、両SBもあがり前がかりになる。長身の巻をターゲットにサイドからセンタリングを蹴り込み、玉田やダヴィの個人技に頼る攻撃に出た。しかしDF徳永悠平やMF梶山陽平、長友や今野らF東京守備陣に挟み込むように対応され、打開が図れない。名古屋はその後、山口をMF花井聖に、ダヴィをFW杉本恵太に交代した。

 一方、F東京は名古屋の両SBがリスクを冒して上がっている部分を攻めた。後半22分、途中出場のMF田邉草民のカウンターパスからカボレがフィニッシュ。31分には長友の左クロスに石川が滑り込みシュートした。ロスタイムには途中交代のMF鈴木達也が右サイドから独走し左足でシュート。ダメ押しの3点目を奪取し、3-0で大勝した。F東京はリーグ戦4連勝で5位。名古屋は10位で17節を終了した。

<写真>5試合連続ゴールのF東京MF石川
(取材・文 山口雄人)

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