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石川ダメでも俺がいるん弾!!平山が今季初の2発

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[7.18 J1第18節 大宮0-3F東京 NACK]

 FC東京の勢いが止まらない。公式戦6戦連発中だったMF石川直宏の連続ゴールは止まったが、今度はFW平山相太だ。今季初の1試合2得点でチームを公式戦8連勝に導いた。

 前半ロスタイム、MF羽生直剛のパスを受けると、PA内の右サイドに進入し、迷わず右足を振り抜く。「何も考えずに打った」というシュートがニアサイドを破り、先制ゴールとなった。

 2-0の後半ロスタイムにもダメ押しゴールを奪った。MF鈴木達也のスルーパスに抜け出すと、冷静に左足でゴールに流し込んだ。「最後の最後に点を取れると、チームも楽になる。よかったです」とはにかんだ。

 高校時代から期待の大きかった大型ストライカーだが、昨夏の北京五輪の代表メンバーから落選するなど伸び悩んでいた。しかし、城福浩監督も「なるべく個人の評価はしないが」と前置きした上で「相太は間違いなく攻守に動けるようになっている。目の色が変わってきた」と成長ぶりを評価する。

 石川の連続ゴールに刺激も受けていた。「ナオさん(石川)は全然、先の方を走っている」。この日の2得点を含めても今季はまだ3得点。「もっと精度を上げて、もっとゴールしたい。もっと取りたい」と貪欲に語った。

 チームの好調と相まって元祖・怪物が目を覚まそうとしている。上位陣が取りこぼしたこともあり、2位の浦和とは勝ち点3差まで肉薄した。石川に続く平山の“開眼”。東京の快進撃はまだまだ止まりそうにない。

<写真>この日2得点の活躍を見せたF東京FW平山
(取材・文 西山紘平)

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