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柏、ネルシーニョ体制初勝利!浦和は闘莉王弾も・・・

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[8.19 J1第22節 浦和1-4柏 埼玉]

 J1第22節は19日、9試合を行い、埼玉スタジアムでは浦和レッズ柏レイソルが対戦。柏はMF大津祐樹が2得点するなど攻撃陣が爆発。今季最多の4得点を奪い4-1で快勝。ネルシーニョ新監督を向かえ初勝利をつかんだ。

 浦和はリーグ戦4試合連続で完封負けという苦境のうえ、DF坪井慶介、MF鈴木啓太が出場停止、MF山田直輝がけがで欠場した。代わりにDF田中マルクス闘莉王がCB、MFポンテが右MF、DF堀之内聖がボランチに入った。システムは4-4-2と変わらなかった。

 対する柏は、大きなけが人もなく臨めた。システムは4-4-2で、2トップはポポ田中順也が組んだ。チームとしては4戦未勝利で、“残留請負人”としてネルシーニョ新監督を迎えてからも3戦未勝利なだけに、そろそろ勝利がほしかった。

 序盤は浦和がポンテのパスワーク、原口元気のドリブル突破を生かし、主導権を握った。しかし、決定力不足に泣く。前半3分にFKからFWエジミウソンが頭を合わせるが、左へ外した。さらに同13分、ポンテ、原口とつないだボールをペナルティーエリア中央でエジミウソンが受けて左足を振り抜いたが、右へ外した。

 待望の先制点は柏だった。前半23分、左サイドでDF小林祐三とMF栗澤がパス交換を続けて攻め上がると、FW田中、ポポとつないで、最後はMF大津祐樹がドリブルで仕掛け右足一閃。ゴールネットを揺らした。

 さらに3分後、柏が追加点を奪った。左CKをキッカーのポポがショートコーナーを使い、リターンをそのまま右足でミドルシュート。強烈な一撃はGK都築も反応できないまま、ゴールネットに突き刺さり2-0とした。
   
 ゴールは許したが、浦和は中盤を支配し、細かくパスをつないで攻め込む。前半38分、浦和に待望のゴールが生まれた。右CKの場面で、ポンテの速いキックに闘莉王が飛び込み、豪快ヘッド弾。1点を返した。

 浦和にとってはナビスコ杯を含めると7月15日のナビスコ杯・清水戦の後半15分以来、実に6試合ぶり、518分ぶりのゴールとなった。

 前半はアウェーの柏が2-1で折り返した。

 浦和は後半開始から右SBだった山田暢久に代えMF梅崎司を投入。左SBに細貝、右SBに平川、ボランチにポンテを移し、梅崎は右の攻撃的MFに入った。

 後半3分、浦和は右CKに闘莉王が飛び込み頭を合わせるが、上に外した。その後、試合は前半同様に、細かくパスをつないで攻めてる浦和に対し、柏はしっかりと守ってカウンター攻撃を展開した。同16分、右サイドでのスローインから、FW田中がボールを受けて反転、左サイドのポポにスルーパスを出し、ポポが左足でシュートを放つが、右へ外れた。

 柏は後半23分、ポポに代えてFWフランサを投入した。その1分後、浦和は右FKから闘莉王が頭で合わせるが、右へ外した。

 後半28分、両チームとも動いた。浦和はDF平川に代えてFWエスクデロ・セルヒオを投入。梅崎を右SBに近い位置に据え、エスクデロは2列目に入った。対する柏はMF杉山に代えMF小林慶行を投入し、そのままボランチに入れ、中盤を落ち着かせる作戦に出た。

 その1分後、柏が追加点を奪った。右サイドをMF菅沼が突破し、ペナルティーエリア中央やや右にいたフランサにパス。“魔法使い”は右足を振り抜き、ややループ気味にゴール左隅に決めた。3-1と柏が突き放した。

 後半36分、柏はFW田中に代えてFWアンセウモ・ハモンを投入。攻守のバランスが崩れ、足が止まり始めた浦和を攻めた。

 後半40分、柏がダメ押し弾。中盤左サイドでMF菅沼がパスカット、小林慶行から大津へとつがなり、そのままドリブル突破。最後は左足を振り抜き4点目を奪った。試合は徹底したカウンター攻撃をしかけた柏が、運動量と決定力で浦和を上回り4-1で勝利した。

<写真>喜びを爆発させる柏選手たち
(文 近藤安弘)

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