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F東京-G大阪は痛恨ドロー。G大阪は鹿島追撃の好機逃す

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[9.19 J1第26節 F東京0-0G大阪 味スタ]

 J1第26節が19日に行われ、味の素スタジアムではFC東京ガンバ大阪が激突。ともに攻撃的なサッカーを展開しチャンスを作ったが、決定力不足に泣いてスコアレスドローに終わった。

 FC東京はACL出場の3位以内に向け、G大阪は逆転Vに向け、ともに負けられない一戦だった。勝ち点差を考えると、星を落とした場合、それぞれの目標から遠ざかるからだ。特にFC東京は、絶望的となる。

 そんな中、FC東京はFW平山相太が出場停止。代わりに攻撃的MFの控えの鈴木達也が先発し、赤嶺真吾と2トップを組んだ。

 対するG大阪は新助っ人FWペドロ・ジュニオールが負傷欠場。代わりにチーム残留が決まったFWチョ・ジェジンが、FWルーカスと2トップを組んだ。

 開始1分、いきなりG大阪がチャンスを作った。ルーカスが左サイドをドリブルで仕掛け、ペナルティーエリア中央付近に走り込んだ日本代表MF遠藤保仁にパス。遠藤は右足でシュートを放ったが、枠を捉えることができなかった。G大阪はいつものパスサッカーを展開しようとしたが、中盤でパスミスが目立ち、その後はチャンスが少なかった。

 対するFC東京は、鈴木と石川直宏がうまくポジションチェンジをしてチャンスを作ったが、決定力を欠いた。前半26分、スルーパスに石川が反応し、トラップでDFを交わしてシュートを放ったが、左に外した。ロスタイムには、右サイドからのクロスに石川が反応し、右足でシュートを放ったが、上に浮かしてしまった。前半は0-0で折り返した。

 後半序盤は、FC東京がやや有利に試合を進めた。サイドを使って攻撃を仕掛け、G大阪を押し込んだ。ただ、肝心のバイタルエリアで崩しきれず、得点は生まれない。

 後半26分、両チームとも動いた。FC東京はMF羽生に代えてMF田邉草民を投入。対するG大阪は一気に2人を交代。チョ・ジェジンに代えてFW播戸、MF橋本に代えてMF佐々木を投入した。

 その5分後、FC東京は“奇策”を展開。FW鈴木に代えてDF椋原健太を投入し右SBへ。右SBの徳永を左MFへ配置転換した。練習ではあまりやっていない戦術。効果的とはいえないものとなった。

 G大阪は後半34分、MF二川に代えてFW山崎雅人を投入。前線にスピードのある選手を並べた。前がかりのFC東京に、カウンターで対抗しようとした。

 息を吹き返したG大阪は後半38分、山崎がペナルティーエリア中央やや右からシュート。これはFC東京GK権田修一のファインセーブに弾かれたが、CKをゲットした。MF遠藤の右CKに、古巣戦に燃えるFWルーカスが飛び込みヘディングシュート。しかし、これは叩きつけ過ぎて、ピッチにワンバウンドしてクロスバーの上を越えていった。ゴールは決まらなかったが、G大阪ペースになった。

 ロスタイムは3分。お互い1点を奪おうと、攻守で激しく動き回った。しかし、点は奪えず、0-0の引き分けに終わった。FC東京はもちろん、G大阪も同時間帯に行われていた首位の鹿島が横浜FMに敗れただけに、痛い引き分けとなった。

<写真>F東京MF石川(18番)とG大阪MF遠藤(7番)
(取材・文 近藤安弘)

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