beacon

また鹿島に"お付き合い"…川崎Fは浦和に痛恨黒星

このエントリーをはてなブックマークに追加

[9.19 J1第26節 川崎F0-2浦和 等々力]

 J1第26節は19日、各地で7試合を行い、等々力陸上競技場では川崎フロンターレ浦和レッズが対戦した。試合前に首位の鹿島が敗戦。勝って勝ち点差を詰めたい2位の川崎Fだが、後半22分にMFポンテ、同35分にMF鈴木啓太にゴールを許し、0-2で敗れた。鹿島が敗れた第22、24節に続いて、またしてもそろって勝ち点を落とし(川崎Fは22節が黒星、24節が引き分け)、差を縮めるチャンスを自ら棒に振った。

 川崎Fは、中断となった12日の鹿島戦と同じ先発メンバー。ただ、4-4-2だった鹿島戦から若干並びが変わり、FWジュニーニョが左サイドに出てMF養父雄仁がトップ下に入る4-3-3でスタートした。
 浦和は4-2-3-1で、2列目には右からMF梅崎司、MFポンテ、MF原口元気と並び、FWエジミウソンの1トップ。中盤は流動的に動いた。
[スタメン&布陣はコチラ!!]

 中盤で激しいつぶし合いが展開された試合は、両チームともなかなかシュートまで持ち込めない。互いにゴール前でミスもあり、チャンスをつくれなかった。

 パスを回しながら長いボールで一発を狙う川崎Fに対し、浦和は梅崎、原口らがドリブル突破で局面打開を図る。

 前半30分には、右サイドでキレの良い動きを見せていた梅崎がポンテのスルーパスを受け、右サイドのスペースに飛び出す。ドリブルで内に切れ込み、左足で狙ったシュートはGK川島永嗣の好セーブに阻まれたが、両チームにとって前半を通して数少ない決定的な場面だった。

 後半に入っても試合はなかなか動かない。前半途中からジュニーニョが中に絞って2トップ気味になっていた川崎Fは後半7分、養父に代わったMF田坂祐介が左サイドに入り、完全に4-4-2に変わった。

 これでサイドから攻撃を仕掛けられるようになった川崎Fは徐々にリズムをつかむ。後半11分には左サイドを突破した田坂がオーバーラップしてきたDF村上和弘に落としたが、村上のシュートはDFのブロックに阻まれた。同14分にもジュニーニョの左クロスをMF谷口博之がボレーシュート。しかし、これはゴールの枠を捉えきれなかった。

 浦和もカウンターからチャンスをつくり、後半16分、梅崎が右サイドをドリブルで突破し、クロス。逆サイドのMF鈴木啓太はフリーだったが、左足のボレーシュートは浮かしてしまった。

 徐々にテンポが上がった試合は、後半22分、ついに均衡が破れる。浦和は左サイド、ゴールまで約30mの距離でFKを得ると、ポンテがゴール前に上げたクロス性のボールに誰も触れず、そのまま右ポストを叩いてゴールイン。運も味方につけた浦和が先制に成功した。

 さらに後半35分、浦和は右サイドからのクロスをエジミウソンがポストプレーで落とし、鈴木が右足ダイレクトで叩く。鈴木の弾丸シュートがゴールネットに突き刺さり、追いすがる川崎Fを突き放した。

 そのまま2-0で逃げ切った浦和は7連敗後、2連勝。順位も7位にまで戻した。

<写真>川崎Fの選手たち
(取材・文 西山紘平)

▼関連リンク
鹿島と"勝ち点差1"のチャンスに…憲剛「痛い1敗」
「赤い悪魔」の復活、浦和が3ヵ月ぶり無失点で連勝
選手コメント

TOP