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鹿島と"勝ち点差1"のチャンスに…憲剛「痛い1敗」

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[9.19 J1第26節 川崎F0-2浦和 等々力]

 川崎フロンターレが、首位・鹿島との差を詰めるチャンスをまたしても逃した。試合前の時点で鹿島が横浜FMに1-2で敗れたことは、選手の耳にも入っていた。

 自分たちが勝てば勝ち点差は4。10月7日に3-1の状況から再試合となった直接対決で逃げ切れると仮定すれば、実質“勝ち点1差”に詰められた。鹿島の尻尾をつかむ絶好のチャンスに、自分たちも敗れてしまった。

 MF中村憲剛は「痛い1敗だった」と唇をかんだ。「鹿島の情報は誰かが言ってた気がします。でも、また自分たちも負けてしまったので…」。結局、鹿島との勝ち点差は7のまま。清水、広島にも抜かれ、順位は暫定4位に落ちた。

 思うように勝ち点を伸ばせずにいる鹿島に追いつき、逆転するチャンスはこれまでに何度もあった。

 後半戦に入った18節以降、鹿島は2勝2分4敗。一方で川崎Fも3勝2分3敗。18節は鹿島△川崎F△、19節は鹿島△川崎F●、20節は鹿島●川崎F○、22節は鹿島●川崎F●、24節は鹿島●川崎F△、そして今節は鹿島●川崎F●。

 鹿島が勝ち点を落とした6試合のうち、川崎Fが勝ち点3を取れたのはわずか1試合。残り5節は“お付き合い”するように勝ち点3を逃している。

 GK川島永嗣は「正直、悔しいけど、引きずっていてもしょうがない。すぐACLがあるし、リーグ戦も8試合残っている(再開試合を含めれば9試合)。切り替えて水曜のACLに臨みたい」と言った。

 23、30日にはACL準々決勝・名古屋戦を控える川崎F。リーグ、ナビスコ杯、ACL…すべてのタイトル獲得の可能性を残す一方で、どのチームよりもタイトな過密日程の及ぼす影響も心配される。

<写真>川崎F・MF中村(14番)
(取材・文 西山紘平)

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