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「赤い悪魔」の復活、浦和が3ヵ月ぶり無失点で連勝

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[9.19 J1第26節 川崎F0-2浦和 等々力]

 浦和レッズが、6月27日の神戸戦(2-0)以来、公式戦13試合ぶりの無失点で、2連勝を飾った。リーグ戦7連敗(公式戦8連敗)後の連勝。チームが立ち直った大きな要因は守備面の改善にある。

 中盤の両サイドで先発したMF梅崎司、MF原口元気は献身的に守備に戻り、豊富な運動量が目立った。高い位置からの連動したディフェンスで川崎Fの爆発的な攻撃力を封じ、完封勝利。MF鈴木啓太は「4バックを中心に、中盤、前線も含めて全員が守備を意識していた。それは良かった」と力を込めた。

 DF田中マルクス闘莉王は「失点ばかりするチームじゃ優勝できない。まず守備から入る。それだけ」と胸を張った。今季からパスサッカーに転換した浦和だが、相手に研究された中盤戦以降、攻撃時に選手が偏ったところでボールを失い、カウンターで空いたスペースを突かれて失点を重ねてきた。

 「ボールを取られてもすぐフォローが入るような守備ができていた。多少取られても、そこから守備にいけた」と闘莉王。チーム全体のリスクマネジメントが徹底されていた。

 FW田中達也は2試合連続で途中出場し、MF山田直輝も出番はなかったが、ベンチ入りした。戦力は徐々に整ってきた。目覚めつつある「赤い悪魔」。終盤戦に対戦を残す他チームにとっては、最も厄介な存在になりそうだ。

<写真>浦和FW田中(11番)、MF鈴木(13番)
(取材・文 西山紘平)

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