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柏-広島はドロー。柏は残留圏浮上を、広島は2位浮上を逃した

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[9.20 J1第26節 柏1-1広島 柏]

 J1第26節は20日、2試合が行われ、日立柏サッカー場では柏レイソルサンフレッチェ広島が対戦した。後半7分、柏DF村上佑介がラッキーな形で先制ゴールを奪ったが、後半38分に広島DF森脇良太が同点弾を決め、1-1の同点に終わった。柏は降格圏脱出を、広島は2位浮上の好機を逃した。

 柏はネルシーニョ・サッカーが浸透し、最近5試合を2勝3分けと負けなし。勝てば15位の山形を抜いて残留圏に浮上するだけに、気合が入っていた。システムは4-5-1を採用。FW北嶋が2試合連続でスタメン出場し、トップ下にはFWポポが入った。

 対する広島も勝てば2位に浮上し、首位鹿島に勝ち点差4に迫るだけに必死だった。柏から新加入した李忠成は移籍時の“協定”により、古巣戦を欠場したが、FW佐藤、MF柏木、MF高柳が前線でトライアングルを作り、攻撃的なサッカーを展開した。

 前半は、細かいパス回しを展開する広島が優位に進めた。同3分、FW佐藤がペナルティーエリア正面からシュートを放ったが、左に外した。さらに同10分、FW佐藤が縦パスに抜け出し左足でシュート。同22分には、左サイドから柏木のパスを受けたFW佐藤が右足でシュートを放ったが、再び外した。

 柏は激しいプレスでボールを奪ってから、FWポポを中心としたとした速いカウンターで勝機をうかがうが、決定的な場面は作れず。前半32分、ゴールエリア左でMF菅沼が倒れながら右ボレーを放ったが、GKの正面だった。

 後半、柏がラッキーな形で先制点を奪った。同7分、柏の左CKを広島GK中林洋次がセービングしたが、これが競り合いにいっていたDF村上佑介の足に当たりゴールイン。柏が1-0とリードした。

 広島は後半16分、右ウイングバックのミキッチに代え、MF李漢宰を投入。対する柏は同17分、FW北嶋に代え、FWフランサを投入した。得点した勢いに加え、フランサのキープ力とパスワークで、柏が流れをつかんだ。

 広島は後半21分、左ウイングバックの服部に代え、FW平繁龍一を投入。フレッシュな選手を入れて、攻勢を試みた。これが功を奏したのか。後半38分に同点に追いついた。左CKからのこぼれ球を、DF森脇良太がゴールエリア内で拾い、反転して右足でシュート。貴重な1点をもぎ取った。

 その後、両軍ともに1点を取ろうと、速い攻撃を仕掛けるが、最後の崩しができない。ロスタイムは4分。試合終了直前、柏FWフランサがゴール左約30メートルのところで倒され、FKをゲット。これをFWポポが直接狙ったが、広島GK中林にパンチングされ、ゴールならず。すぐさま、試合終了の笛が鳴り、1-1の引き分けに終わった。

<写真>同点ゴールを決めた広島DF森脇(24番)
(文 近藤安弘)

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