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横浜FMが中澤&渡邉のゴールで勝利。浦和は“優勝圏”への浮上に失敗

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[9.27 J1第27節 浦和1-2横浜FM 埼玉]

 J1第27節は27日、2試合が行われ、埼玉スタジアム2002では浦和レッズ横浜F・マリノスが対戦した。横浜FMは前半3分のDF中澤佑二の先制弾、同ロスタイムのFW渡邉千真の勝ち越し弾などで2-1で勝利。浦和は連勝が2でストップした。

 2連勝中と波に乗りかけている浦和にとっては、勝てば勝ち点が43となり、首位・鹿島に勝ち点7差と“奇跡の逆転V”が視界に入ってくる一戦。メンバーは前節19日の川崎F戦と代わらず、システムは4-4-2。2トップは原口元気エジミウソンが組んだ。

 対する横浜FMはJ1残留をいち早く確定させるためにも負けられなかった。MF小椋祥平が今節から2試合出場停止で、MF兵藤慎剛も負傷離脱したが、MF狩野健太が3試合ぶりに先発復帰。システムは4-4-2で、2トップは坂田大輔渡邉千真が組んだ。

 横浜FMが絶好のスタートを見せた。前半3分のCK。MF狩野のキックから二アサイドでFW渡邉が浦和DFと競り合い、ファーサイドに流れたボールを日本代表DF中澤佑二が左足できっちりと決めて先制点を奪った。
 
 連敗中の浦和なら、ここでズルズルといってしまうところだが、すぐさま反撃に転じた。前半15分、中央から右サイドのスペースへボールが渡り、走り込んだDF山田暢久がクロス。FWエジミウソンが頭で合わせて同点に追いついた。

 前半22分には浦和は中央を崩してFW原口、FWエジミウソンとつなぎ、左足でシュートを放ったが、わずかに右に外してしまった。このあとも、エジミウソンが何度か決定機を迎えたが、いずれも外してしまった。 

 横浜FMもサイドMFの狩野と長谷川アーリアジャスールを起点に攻めた。人数をかけて守る浦和守備陣に苦戦したが、前半のロスタイムに、待望の勝ち越しゴールを奪った。MF河合竜二がスルーパスに反応し、ゴールエリア右に突進。一度はMF鈴木啓太に体を入れられて奪われたが、すぐさま長谷川が奪い返し、中央へグラウンダーのパス。FW渡邉がきっちりと押し込み、2-1と再びリードした。

 後半はお互いにプレスをかけあい、奪ってから速い攻撃を仕掛けたが、ゴールまでは至らない。先に交代のカードを切ったのは浦和だった。同19分にMF梅崎に代えてMF山田直輝、MF鈴木啓太に代えてFW田中達也を投入。さらに同28分、MFポンテに代えてFW高原直泰を投入。攻撃への“変化” が期待された。

 浦和は田中達也が鋭い動きを見せる。後半30分、右サイドから切れ込んで左足でシュートを放つなど、積極的にゴールに向かっていった。同39分には原口が左サイドから切れ込んでミドルシュート。惜しくも枠を外した。

 対する横浜FMは後半32分、MF長谷川に代えてDF金井貢史を投入。さらに同35分にはMF狩野に代えてDF田代真一と守備的な選手を立て続けに投入。逃げ切りを目指した。

 後半40分、横浜FMはFW渡邉に代えてDF金根煥を投入。FWの位置に入れ、パワープレーとキープ力を期待した。ロスタイム。浦和はカウンターから右サイドを駆け上がったFW田中とつなぎ、ゴール前に攻め上がっていたファーサイドのDF田中マルクス闘莉王へ。GKと1対1となったが、オフサイドを取られた。

 さらに、浦和の猛攻が続く。ロングフィードを左サイドで受けたFW田中が、中央へクロス。しかし、DFに挟まれていたFWエジミウソンは決めきれず。ロスタイムもあとわずかの時間で、浦和はペナルティーエリア左でFW田中が倒され、絶好の位置でFKを得た。ショートFKから闘莉王がミドルシュートを放ったが、GKにセーブされた。直後に笛が鳴り、2-1で横浜FMが勝利。2連勝を飾った。

(取材・文 近藤安弘) 

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