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京都は同郷コンビが奮闘、水本は古巣の降格危機に「複雑」

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[10.18 J1第29節 千葉1-1京都 フクアリ]

 京都サンガF.C.はDF李正秀、DF増嶋竜也という4バックのレギュラー2人を欠く緊急事態もセットプレーからの1失点に食い止めた。DF水本裕貴(24)とセンターバックを組んだのは今季リーグ戦初先発のDF森下俊(23)。同じ三重県出身の2人が踏ん張った。

 「小学生のころから知っている。伊勢選抜とかでは一緒にプレーしたこともある」(森下)という同郷コンビ。10日の天皇杯でもセンターバックを組んでいたとはいえ、水本は「キャンプからずっとジョンス(李正秀)と組んでて、俊とは2回目。ピンチもあったけど、セットプレーの1失点ですんだのは次につながる」と手応えを得たようだ。

 水本にとっては古巣との一戦でもあった。2年ぶりに戻ってきたフクアリでは千葉サポーターからブーイングも飛んだが、「サンガの選手として来ているし、(ブーイングは)他の選手でもあること。特別なスタジアムだけど、気にするわけにはいかない」と試合に集中していた。

 古巣のJ2降格危機。「複雑な気持ちはあるけど…」と声を落としたが、「僕たちも(残留は)決まってないし、そんなことは言ってられなかった」と、勝負の世界の厳しさも感じた試合だったようだ。

<写真>京都DF水本
(取材・文 西山紘平)

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