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W杯監督インタビュー:ウルグアイ代表オスカル・タバレス

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W杯出場チーム監督インタビューの第16回目は南米の古豪ウルグアイのオスカル・タバレス監督。

―W杯の南米予選では5位に終わり、コスタリカとのプレーオフの末に本大会出場が決まりました。予選を突破するのがあれほど大変だったのはなぜですか?
「プレーが安定していなかったためです。我々は若いチームですが、南米のほかのチームはいずれも経験豊富。我々は経験不足のためにレベルの低いプレーが出てしまったのです」

―南米予選では、ウルグアイ代表のFWは立て続けにチャンスを逃していましたが、その原因は何ですか?
「その言い方はあまり正しくないですね。偶然だっただけかもしれません。予選リーグ全体を通して、我々が挙げた得点も少なくありません。我々には優れたFWがいます。多く得点できるときもあるし、コンディションが悪いときもある。それだけです」

―今大会で、ウルグアイ代表は、フランス、メキシコ、開催国南アフリカとAグループに入りました。グループ分けの結果は、あまり良くなかったと感じていますか?
「グループ分けに良いも悪いもありません。組み合せとはこういうものですから、受け入れなければなりません。我々は多くの困難に直面していますが、他の3チームも楽ではありません。どの相手も尊重しますが、恐れることもありません」

―3つの対戦相手の中で最も怖いチームはどこですか?
「どの対戦相手に対しても、尊重し、平等に向き合います。どのチームも優勝候補ですから」

―今回のW杯でのウルグアイ代表の試合日程についてどう思われますか?
「最初の対戦相手であるフランスは強敵ですが、真の意味でキーポイントとなるのは2試合目の南アフリカ戦だと思っています。もし第1試合で勝利を収めたとしても、南アフリカと対戦する第2試合が決定性を持つため、我々は調整を万端にして全力で戦わなければなりません。南アフリカに勝ってこそグループリーグを突破することができると思っています」

―アフリカで開催される初めてのW杯ですが、開催国南アフリカについてどのように思われますか?
「W杯が南半球で開催されるということで、北半球のチームより我々のほうが有利ではないかと思います。例えば、W杯開催時には南半球は冬で、若干寒い気候となりますが、ウルグアイの選手は気候に比較的慣れているため、我々は調整時間を長く取る必要がありません。当然ながら、南アフリカまでの距離が長いという点では、どのチームも同じ条件だと思います」

―かつてゴールデンジェネレーションと言われた世代は、30歳を超えたディエゴ・フォルランだけが残っています。アヤックスのキャプテンを務めるルイス・スアレス、ボルドーのレフトウィングであるマキシ・ロドリゲスやディエゴ・ルガーノの後継者と言われるマルティン・カセレスも成長してきています。ウルグアイ代表メンバーを紹介してもらえませんか?
「我々は成熟した若いチームです。彼らには過去10年近くウルグアイを悩ませた内紛という悪癖もなく、ゴールデンジェネレーションと呼ばれた世代の選手よりもチームを大切にすることをわきまえています」


(取材・文 馬徳興・傅亜雨?殘・・・・詞・・・洫

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