W杯出場チーム監督インタビューの第23回目は優勝候補、日本が入ったE組最強の呼び声高いオランダ代表を率いるベルト・ファン・マルバイク監督。

―オランダ代表メンバーには、「ペナルティエリアの王様」と称されたルート・ファン・ニステルローイの名前がありません。どんな理由で彼は最終的に落選したのでしょうか?
「私は、ファン・ニステルローイのケガの回復状況に大変注目してきましたし、代表に復帰するための彼の努力も喜んでいました。しかし残念ながら彼はもとのレベルまで回復することができませんでした。彼の動きに非常に注目しているし、W杯に参加したいと言う彼の堅い気持ちや努力を評価していることを、私は彼自身にも伝えました。ファン・ニステルローイの体は大丈夫だと思いますが、膝を負傷して長い間試合から遠ざかっており、彼が本来備えているレベルにまで回復するに足りる時間がなかったのです。彼に代わるのは、AZアルクマールでプレーする若きFWイェレマイン・レンスです。ファン・ニステルローイは30名のうちでは第一候補に入ります。センターフォワードのポジションに負傷者が出た場合には、試合直前に招集する可能性も否定できません(レンスはその後、予備メンバーとして登録)」

―今回のW杯でのグループ分けは、比較的バランスが良いと思われます。オランダが振り分けられたEグループは、デンマーク、日本、カメルーンのいる「死の組」ですが、オランダ代表がグループリーグを突破するというのが大方の予想です。監督ご自身はどう思われますか?
「オランダ代表にとってこのグループは非常に戦いやすいと当然のように考える人が多いですが、これら3つの対戦相手をあなどることはできません。日本代表は計り知れない潜在能力を持っていますし、デンマーク代表とカメルーン代表もグループリーグ突破に狙いを定めています。苦戦は避けられないと思います。我々は一つ一つの試合に全力を傾け、真剣に対戦相手を研究しなければなりません。そうでなければ、W杯で勝ち進むことはできません」

―グループリーグの対戦相手である日本代表は早々と「ベスト4入り」と言う目標を打ち出しましたが、今回のW杯でオランダ代表はどのような成績が期待できるのでしょうか?
「我々は面白いグループに振り分けられたと思います。このグループリーグを突破することがまず第一の任務です。ヨハネスブルクで試合することを非常に嬉しく思います。我々のキャンプ地から近いからです。我々は十分な準備をしており、(決勝戦を含めた)7つの試合全てに勝利できるという自信があります」

―オランダ代表は天才的な選手が多いチームの一つであると誰もが認めていますが、チーム内の内紛もまた注目されています。先日、ロビン・ファン・ペルシーが「{*ディルク・カイト}」を南アフリカに連れて行くな」というような発言をしたことが話題にもなりましたが、これはオランダ代表の23名の出場メンバーに影響を与えますか?
「才能のある選手がたくさんいることを誇りに思いますし、彼らが南アフリカで素晴らしい成績を収めてくれると信じています。選手間の和を保つことにはこれまでも努力してきました。監督の判断を左右できる選手はいません。誰がW杯でプレーをすることができるのかは、彼らのコンディションとチームの戦術によって決まります」

―オランダ代表のW杯出場の道のりはこれまでスムーズとは言えませんでした。オランダ代表選手のレベルを疑う人はいませんが、素晴らしい選手がいることイコール素晴らしいチームであるとは限りません。現在のところ、オランダ代表が W杯南アフリカ大会で素晴らしい成績を収める自信はありますか?
「W杯欧州予選での我々のプレーは、誰もが目にしています。現在のところ、選手は精神的に比較的リラックスしており、普段の状態でプレーできると信じています。ここ最近の練習試合では、1嘗・箸い・・咾暴・錣辰討い泙垢・△△譴・杯ではありませんし、あまりにも早い段階でコンディションが整ってしまうことは、最後に実力を発揮するために有利とは言えません。我々の選手が6月の南アフリカで、全力を尽くし、これまでにない成績をあげることを、私は信じています」

(取材・文　馬徳興・傅亜雨?殘・・・・詞・・・洫

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