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W杯監督インタビュー:デンマーク代表モルテン・オルセン

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W杯出場チーム監督インタビューの第24回目はE組最後のチーム、デンマークを率いるモルテン・オルセン監督。

―監督が発表した出場メンバーには、ベテラン選手が多く含まれていますが、GKのトーマス・ソーレンセンはケガをしていますし、29歳のDFパトリック・ムティリガに至ってはデンマーク代表の試合に1回しか出場していません。逆に、若い選手が非常に少ないですが、このメンバーでW杯を戦うのは、どのようなお考えからなのでしょうか?
「W杯のような試合には、大舞台に慣れている選手の参加が必要です。ベテラン選手は経験が豊富ですから、問題なくやれると思います。また、ケガについては、問題ではありません。W杯までに回復すると信じています。パトリックはデンマーク代表に非常に相応しい選手です。チームとしては、一つのオーケストラと同じように、独奏できるスターも必要ですが、より重要なのはチーム全体のリズムを保つことです。当然ながら、若い選手を排除する気持ちはありません。ニクラス・ベントナーはわずか22歳と非常に若い選手で、今回のW杯で異彩を放つと思います」

―デンマーク代表は、今回のW杯に向けてどういう準備をするつもりですか?(取材は5月下旬に行った)
「我々は5月17日に、デンマークのヘルシンガーに集合、3日後には全ての選手がそろい、5月27日にはアフリカのセネガル代表と親善試合。2日後、南アフリカに向けて出発し、6月にオーストラリア代表及び開催国である南アフリカ代表と親善試合をします。その時には、W杯に参加する23名のメンバーリストが最終的に確定されます。チーム側が記者会見を設定しない場合には、どうかそのまま、選手たちの邪魔をしないでください」

―デンマーク代表は、予選リーグで非常に素晴らしい成績を残しました。5連勝という好成績で北欧の国では唯一W杯本大会出場を果たしました。W杯南アフリカ大会でのデンマーク代表の目標は?
「昨年10月、クリスティアン・ポウルセンのゴールによりハンガリー代表に勝ち、南アフリカへのチケットを早々と手にすることができました。このため、我々は心の準備をするための十分な時間が取れました。W杯は非常に特別なものですから、私にとっても全ての選手にとっても、W杯で競技できるということは、この上なく素晴らしいことであり、選手にとっては最大の栄誉なのです。我々のサポーターは皆、我々に大きな期待を寄せていますし、予選で5連勝できたのですから、W杯でも奇跡を起こすことができると思います」

―今回のW杯で、デンマーク代表はオランダ、日本、カメルーンと同じEグループに振り分けられました。対戦相手についてどう思われているか聞かせてください。
「オランダ代表は古豪です。W杯でこれまで満足のいく成績を挙げていないとは言うものの、彼らと対戦にはどのチームも油断はできないでしょう。カメルーン代表は最近勢いに乗っていますし、アフリカの代表チームは、これまでのW杯がそうであったように、いつも番狂わせを演出する“大穴”です。また、日本代表も潜在的な力を発揮する可能性もあります。どの対戦相手もあなどれません。私は、アシスタントのボンドとともにこれら対戦相手のこれまでの試合について大量の研究をし、彼らに勝つ方法を見つけたいと思います。もしW杯の試合で彼らが戦術を完全に変更したら、非常に驚きます」

―グループリーグでの最初の対戦相手はオランダ代表ですが、チーム全体への心理的影響はありますか?
「最初の対戦相手がどこであるかには関心がありませんし、彼らの調整状況にも関心はありません。私は自分のチームだけに注目しています。我々の合宿は既に始まっていますから。残り少ない時間の中で、しっかり準備しなければなりません。皆さんもご存知のように、オランダ代表は非常に強いチームですから、デンマーク代表にとって、初戦で対決するのと最後の一戦で対決するのと、さほど違いはありません。重要なのは、デンマーク代表自身が十分に準備をすることです」

(取材・文 馬徳興・傅亜雨?殘・・・・詞・・・洫

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