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W杯監督インタビュー:ニュージーランド代表リッキー・ハーバート

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W杯出場チーム監督インタビューの第25回目はニュージーランド代表を率いるリッキー・ハーバート監督。今回の出場チーム中もっとも弱いともいわれるチームを率いる監督の考えは?

―失礼ながら、ニュージーランド代表は、今回W杯に参加するチームの中で最も弱いチームの一つであるというのが多くのファンの見方です。同じグループ中の3つの対戦相手について分析してもらえますか?
「我々は、学習と交流を目的として試合に参加するのです。組み合せの結果は重要ではありません。イタリアはサッカーの強い国ですから、彼らと対戦できるのは非常に光栄です。我々は素晴らしいメンバーを擁しており、南アフリカで出場メンバーを試せるチャンスが得られたことは非常に良いことだと思っています」

―オーストラリアがアジアサッカー連盟に加盟した後、ニュージーランドも同連盟に加盟したいと考えているようですが?
「今後の発展や、競技、注目度、スポンサー及び財務面から考えれば、アジアサッカー連盟に加盟することには多くのメリットがありますが、各年齢層の世界選手権への参加権を考えれば、参加権が“保証される”オセアニアに残るのが最も理想的です。しかし、長期的に考えれば、アジアの大舞台に加盟することで、我々への注目度や対戦相手のレベルなど最も理想的な形になります。私としてはアジアサッカー連盟への加盟を支持しています」

―ニュージーランドがアジアに加盟するのは、W杯の地区予選をより良く突破するためですか?
「日本、オーストラリア、韓国などのチームはアジアの一流チームですが、彼らの下と目されているチームも決して弱くありません。我々とプレーオフで戦ったバーレーンも、決して弱くありません。我々はぎりぎりの勝利で予選を突破したのです。アジアのチームは非常に強いですし、これからもますます強くなっていくでしょう」

―1981年のW杯予選で、ニュージーランド代表は中国代表に2-1で勝って、翌年のW杯本大会出場を果たしました(今回はこの時以来、7大会ぶり2度目の出場)。この30年の間に、ニュージーランドのサッカーは、どの点が変化しましたか?
「それはかなり前のことですね。私はその試合をまだ覚えていますが、ニュージーランド国内ではあまり取り上げられなくなりました。当時のニュージーランドサッカーは非常に閉鎖的でした。その後のニュージーランドサッカーはさほど発展していないし、国土が狭いことが発展の妨げになっていることに気づきました。このため、我々は選手を国外でプレーさせることに力を注いできました。現在のニュージーランド代表選手のうち、大部分はヨーロッパのクラブでプレーしている選手たちです。これらの選手は、ニュージーランドサッカーのレベル向上に非常に重要な役割を果たしています」

―ニュージーランドのFWには優秀な選手が多い中で、最年少のクリス・ウッドが、ニュージーランド代表として、非常に重要なバーレーンとのプレーオフ2試合を含む6回試合に出場しています。今回のW杯で、ウッドは「希望の星」になれるでしょうか?
「我々は彼のレベルを知っています。何といっても、W杯ですから、年齢と経験は非常に重要な要素です。彼は我々の秘密兵器です。彼はサッカーIQが非常に高いですし、優れたクラブ(イングランドのWBA)でプレーしています。彼が千載一遇のチャンスに直面した時、世界中に彼の才能を見せることになるでしょう。彼が皆さんに強いインパクトを与えることを、私は信じています」

(取材・文 馬徳興・傅亜雨?殘・・・・詞・・・洫

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