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[U-17W杯][戦評]失われている韓国らしさ(韓国vsトーゴ)

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[8・24 U-17W杯グループリーグA組第3戦 韓国 2-1 トーゴ 韓国・蔚山]

田村修一の「視点」

 2戦2敗で勝つしかない韓国に対して、ここまで2分けのトーゴは5-3-2のような守備的な布陣。先制したトーゴはしっかり守りを固めていたが、韓国が前半ロスタイムにとった1点がすごく大きかった。追いついて勢いに乗った韓国は後半一気に攻勢に出て、トーゴは守るしかなくなっていた。そのなかで退場者も出したトーゴは選手たちの頭の中が真っ白な状況。簡単につなげるところでも、余裕のないクリアでまたピンチを招いていた。チーム全体が我を失い、完全にパニックに陥っていた。
 そこをついて勝った韓国だが、今回の韓国は2年前、4年前の世代に比べて、レベルが落ちて「谷間の世代」と言われているらしい。見てても変わった感じがした。何というかプレーが「小ぎれい」な印象。力でグングン行くんじゃなくて、パスでキレイに、キレイに崩そうとする感じを受けた。今日の試合なんてタフに戦って得点を多く取らないといけなかったのに、韓国人の強いメンタリティーとか、本来のスタイルは出せていない。かといってパスサッカーの質も日本ほどのレベルまでいっていない。日本も小粒になってきている感じだけど、韓国はそれ以上だと思った。

(取材・フットボールアナリスト田村修一)

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