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[U-17W杯][戦評]両チームが消耗していた(チュニジアvsタジキスタン)

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[8・26 U-17W杯グループリーグE組 チュニジア1-0タジキスタン 韓国・水原]

田村修一の「視点」

 取るべき時に得点を挙げることができなかった。
 タジキスタンは前半に得たPKを外し、終始攻めていたチュニジアはシュートをポストにあてゴールを割れないなど、いつ得点が入ってもおかしくないという状況だった。
 後半に入り、一方的にチュニジアが攻め、1得点を挙げ試合を決めた。

 この試合、両チーム引き分けでも決勝トーナメントに進出できるという状況だった。だが、選手たちがそれを意識してゆるい展開になってしまったわけではない。
 試合後、負けたタジキスタンの選手はグラウンドに崩れ落ち、悔しがった。この試合を含め3試合を気の抜けない状況で戦わなければならず、心身共に疲労していたためだろう。勝敗数や勝ち点差などを計算をしながら1戦1戦を消化するということは、大部分の若い選手にとって、ほぼ初めての経験で、その中で消耗してしまったということだろう。この大会の厳しさを物語った1戦だった。

(取材・フットボールアナリスト田村修一)

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