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[ACL]新戦力が存在感、岩政はイ・ジョンスとのコンビに「予想以上」

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[2.23 ACL第1節 鹿島1-0長春亜泰 カシマ]

 期待の新戦力も上々のデビューを飾った。鹿島アントラーズは今季から新加入したMFフェリペ・ガブリエル、DFイ・ジョンスが先発。MF本山雅志が2月に腰椎椎間板ヘルニアの手術を受け、全治3ヵ月と診断されるなど手薄となった攻撃的MFの位置に入ったフェリペ・ガブリエルは足をつって後半29分に交代したが、その献身的なプレーにスタンドからは大きな拍手が送られた。

 ブラジル人らしいテクニックだけでなく、積極的な守備や球際で体を張ったプレーも披露。DF内田篤人は「ガブは一生懸命やってるし、声もかけてくれるから分かる。さわやかな顔をしてるのに意外とファイター」と言い、DF岩政大樹も「本当にまじめな選手。これだけ最初からフィットできる選手はなかなかいない。違和感なく入っていたし、モトさんがいなくなった状況でチームのためにやってくれる選手が入ってくれたのは大きい」と絶賛だった。

 存在感を見せたのはイ・ジョンスも同じだった。空中戦や1対1で抜群の強さを発揮。センターバックを組んだ岩政は「もうちょっとやりづらさを感じるかなと思っていたけど、その点では予想以上によかった。相手が1トップでやりやすいところもあったけど、そこを差し引いても初戦としてはよかった」と想像以上に手応えをつかんだようだ。

 韓国代表として出場した東アジア選手権で右ひざを負傷し、鹿島合流後もしばらくは別メニューで調整していた。18日の流通経済大との練習試合も欠場。昨年のJOMO杯で岩政と一緒にプレーしたことがあるとはいえ、鹿島での実戦はこの日が初めてだった。それにもかかわらず、不安は感じさせなかった。

 イは「コンビネーションについては、自分もJリーグ2年目で大きな問題はなかった。小さな問題もコミュニケーションを取ってひとつひとつ解決した」と強調。「アジアの中でACLは大きな大会。そこで優勝することが自分の夢でもあるし、鹿島の目標でもある。夢が必ず達成できるように、日々努力していきたい」。前人未到のJリーグ3連覇を達成し、不動の王者として臨む2010年シーズン。リーグ4連覇はもちろん、悲願のアジア制覇に向けても、日韓代表センターバックが鹿島の新たな代名詞になりそうだ。

<写真>CBでコンビを組んだ鹿島DF岩政(3番)とイ・ジョンス(14番)
(取材・文 西山紘平)

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