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[ACL]シュート20本もあと1点が遠く…G大阪はホームで痛恨ドロー

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[3.10 ACL第2節 G大阪1-1河南建業 万博]

 ACLは10日、グループリーグ第2節を行い、ガンバ大阪はホームで河南建業(中国)と対戦し、1-1で引き分けた。前半4分に先制点を許すと、同35分にMFルーカスのPKで同点に追いつき、その後も一方的に攻め立てたが、最後の精度を欠いた。

 G大阪は6日の名古屋戦から先発3人を入れ替えた。腰痛のMF明神智和は大事を取って欠場。GK藤ヶ谷陽介、DF安田理大がベンチスタートとなり、GK木村敦志、DF下平匠、FWペドロ・ジュニオールが先発した。システムは4-4-2で、GK木村、4バックは右から加地亮、中澤聡太、高木和道、安田理。中盤は遠藤保仁と橋本英郎のダブルボランチで、右に二川孝広、左にルーカスが入り、ペドロ・ジュニオールとチョ・ジェジンが2トップを組んだ。

 開始早々にチョ・ジェジンが右クロスから強烈なボレーシュートを放ち、いきなり決定機を迎えたG大阪だが、これがGKの好守に阻まれると、逆に一瞬の隙を突かれた。

 前半4分、FWネットが強引に左サイドを突破。加地、中澤がかわされ、ゴール前に折り返されると、FWアマドウのシュートはGK木村が弾いたが、こぼれ球をDFチャン・ルーに押し込まれ、先制点を許してしまった。

 反撃に出たいG大阪だが、守りを固める河南の前にガンバらしいパス回しをなかなか出せない。前半18分、ペドロ・ジュニオールが強引にPA内に進入し、シュートを打ったが、GKがセーブ。遠めからのミドルシュートなど個人技に頼った単調な攻撃が目立った。

 それでも前半34分、ルーカスがPA内で倒され、PKを獲得。これを遠藤ではなく、ルーカスが自らゴール左隅にねじ込み、試合を振り出しに戻した。

 後半に入ると、試合は完全にG大阪ペースになった。フィニッシュまでいく回数も増え、次々とシュートチャンスをつくる。しかし、後半8分のチョ・ジェジンのループシュートはクロスバーを直撃。同23分、下平の左クロスをGKが飛び出してパンチングすると、こぼれ球を橋本がダイレクトで狙ったが、DFがゴールライン上でなんとかクリアした。

 一方的に攻め立てながら勝ち越しゴールを奪えないG大阪は後半24分、下平とペドロ・ジュニオールに代えて安田理、FWゼ・カルロスを投入。しかし、安田理には高い位置でボールが集まるものの、最後のクロスの精度が低く、ゼ・カルロスにはなかなかボールが収まらない。後半38分、安田理の左クロスのこぼれ球を狙った橋本のシュートも枠を捉え切れなかった。

 後半40分には橋本に代えてMF佐々木勇人を投入し、最後のカードを切ったが、後半42分の遠藤のFKも壁に当たるなどゴールが遠かった。20本のシュートを放ちながら、相手の粘り強い守りにも阻まれ、得点はPKでの1点のみ。ホームで痛恨のドローに終わり、ACLは2試合連続の引き分けとなった。

(文 西山紘平)

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