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[ACL]ブラジル人FW2人を初起用も…西野監督「簡単に打開策は見つからない」

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[3.10 ACL第2節 G大阪1-1河南建業 万博]

 できる限りの手は尽くした。今季公式戦4試合を戦って、いまだ未勝利のガンバ大阪。この日は腰痛で過去3試合を欠場したFWペドロ・ジュニオールが先発し、体が絞り切れていなかった新外国人FWゼ・カルロスも初めてベンチ入りした。

 1-1の後半24分にはペドロ・ジュニオールに代えてゼ・カルロスを投入。しかし、両者ともプレーに精彩を欠き、MFルーカスのPKによる1点にとどまった。西野朗監督は今季初起用となった2人のブラジル人について「ペドロ、ゼは個人のコンディションは上がってきてるとはいえ、チームにフィットしていないのは分かっていた中でトライしてみようと入れた」と説明。その上で「ペドロはやはりスペースがもらえないと厳しいし、ミスも多くなる。押し込んだ中でのゼのDFを引き付けられるプレーに期待して投入した。だいぶ動けている感じは受けた」と語った。

 左サイドバックで先発したのは、過去3試合先発したDF安田理大ではなく、DF下平匠だった。「安田と下平のプレースタイルは違う。下平にはビルドアップの力がある。ミスも少なかったが、アタッキングサードを破れなかった」。局面を打開するため、後半24分に下平を安田理に代えた。「安田を投入したが、ビックチャンスがありながら、あの精度では困る」と西野監督。たびたび左サイドの高い位置でボールを受けながら、クロスの精度を欠いた安田理に厳しい言葉も口にした。

 「そう簡単に打開策は見つからない。だが、修正はいろいろできる。局面でのプレーの精度など。2トップが確立されていないのも理由のひとつかも知れないが、いろいろトライさせながら、どこかでと思っている」。外国人FW5人を抱える攻撃陣。ある意味では豪華な顔ぶれをどう生かしていくか。手探り状態の現状をどう打破していくか。すべては西野監督の手腕にかかっている。

(文 西山紘平)

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