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[ACL]エース寿人が意地のゴール。「FWの仕事ができた」

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[3.30 ACL第4節 広島1-0アデレード・U 広島ビ]

 ストライカーとしての仕事を果たした。サンフレッチェ広島のエースFW佐藤寿人が、アデレード・U戦の前半45分にゴールを決め、勝利に導いた。ACL初ゴールで初勝利をもたらした。ヒーローインタビューを受ける点取り屋の表情には、充実感が漂っていた。

 「僕自身、(ACLでは)FWとしての仕事ができていなかったけど、仕事ができてよかった。(中島)浩司さんはいつも前に入ってくれて、コースを変えてくれるので、詰めようと思っていた。いいボールが来たので良かった」

 前半終了間際の左CK。ニアで中島浩司が足を合わせてコースを変え、ファーサイドで待ち受けていた寿人が頭で先制弾を奪った。やはり、ここぞの場面で頼りになる男だ。チームはこの虎の子の1点を守り切り、ACL初勝利&今季のホーム戦初勝利をつかんだ。

 この試合に期する思いがあった。前日29日に日本代表のセルビア戦のメンバーが発表されたが、佐藤寿人の名前はなかった。3月のバーレーン戦も呼ばれておらず、覚悟はしていたが、それでもJリーグで日本人最多の6年連続二桁得点のプライドがあった。日本代表のためにサッカーをやっているわけではないが、ゴールで見返したい気持ちはあったはずだ。
佐藤の“プライド”はコチラでチェック

 「予選突破の可能性がまだあるので、次はアウェーだけどしっかりと自分たちのプレーをしたい。応援よろしくお願いします!」

 佐藤はインタビューで勝利を誓った。依然、GL突破は苦しい状況にあるが、あきらめるつもりはない。これからも自身のゴールで勝利に導くつもりだ。ゴールを決め続け、自身のストライカーとしてのプライド、存在価値をサッカーファンに知らしめる。

(文 近藤安弘)

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