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[ACL]“救世主”宇佐美「あんな点取ったことない」

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[4.13 ACL第5節 G大阪 2-1 水原三星 万博]

 今季J1で5得点、AFCチャンピオンズリーグでもチームトップの4ゴールをたたき出していたFW平井将生が10日の大宮戦で左大腿後面肉離れの負傷を負い離脱。加えて日本代表MF遠藤保仁にMF橋本英郎、FWルーカスも欠場する中で迎えた首位・水原三星ブルーウィングス戦でガンバ大阪に“救世主”が誕生した。

 “G大阪の至宝”17歳のFW宇佐美貴史がチームに勝利をもたらした。宇佐美は、先制点を奪われた直後の後半15分、アグレッシブなドリブルから相手守備網に穴を開け、倒れながらも味方にボールをつなぐ粘り強さも見せて同点アシスト。そして1-1の後半ロスタイムには、右サイドからのクロスボールに対してDFの背後を取り、左足ダイレクトで鮮やかに決勝点を押し込んだ。

 「うれしいの一言」。試合後のインタビューで喜びを爆発させた宇佐美は「あんな点、今まで取ったことない。クロスからのシュートでしっかりと足を出して決められたのはよかった」と喜びを口にした。この日は20歳のFW大塚翔平と2トップを組んで先発。「使えないと思われたらイヤだし、その気持ちをしっかり出せた」と振り返った宇佐美は、試合開始直後の2分に個人技から決定的なシュートを放つなど、序盤から果敢にシュートを狙う。そしてアシスト、決勝弾とチームに白星をもたらすビッグプレー。この活躍に西野朗監督も「(2トップの)2人で何とかしようとしていたし、パフォーマンスを出せた。(特に)貴史は最後決められてよかった」と評価した。

 けが人続出のチームを救った宇佐美は「次もしっかり勝って1位で(決勝T)へいけるように。自分もしっかりアピールできるように頑張る」。FW不在の中で決めた劇的V弾。17歳が今後もチームの危機を救う。

(文 吉田太郎)

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