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[ACL]敗退決定も…広島が意地の逆転勝ち

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[4.13 ACL第5節 山東魯能2-3広島 済南]

 サンフレッチェ広島が2連勝でアウェー初勝利を飾った。前半ロスタイムに先制点を許す苦しい展開だったが、後半に3得点を奪い、逆転勝ちした。しかし、H組のもう1試合、浦項スティーラーズ(韓国)対アデレード・U(オーストラリア)戦が0-0の引き分けに終わったため、広島の3位以下が確定。初参戦のACLは最終節を残してグループリーグ敗退が決まった。

 広島は3-6-1のシステムで、GK西川周作、3バックは森脇良太、中島浩司、槙野智章。中盤は森崎浩司と横竹翔のダブルボランチで、右に山岸智、左に服部公太、2列目に山崎雅人と高柳一誠が入り、佐藤寿人が1トップを張った。

 前半4分、山岸の右クロスが逆サイドに抜けてきたところを佐藤が左足でシュート。いきなりの決定機をGKの好セーブに阻まれると、その後は攻めあぐねた。前半25分には槙野の絶妙なフィードに山崎が抜け出したが、ゴール前でつまずき、チャンスを逃してしまう。すると、前半ロスタイム、相手のシュートをいったんは中島が体でブロックしたが、こぼれ球をFWハン・ペン(韓鵬)に押し込まれ、先制点を許した。

 前半終了時点で、浦項対アデレードが引き分けで試合を終えていたため、広島のグループリーグ突破の可能性は消滅していたが、選手たちはピッチ上で意地を見せた。後半27分、相手のパスミスを奪った佐藤からのスルーパスを受けた森崎浩が左足で同点ゴール。さらに同34分、山崎の横パスを受けた途中出場のFW李忠成がゴールほぼ正面から左足でゴール右上に流し込み、逆転に成功した。

 後半40分、FKからMFベンソンに同点ゴールを許したが、後半ロスタイム、中島のスルーパスに反応したMF石川大徳がマイナスに折り返し、再び李。左足アウトで合わせる技ありゴールで決勝点を奪った。

 結果的に決勝トーナメント進出は果たせなかったが、開幕3連敗からの意地の2連勝。昨季途中に柏から加入した李が待望の移籍後初ゴールを決めるなどリーグ戦につながる勝利になったのは間違いない。

(文 西山紘平)

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